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ヒョンミの美味しい焼肉・韓国食堂・居酒屋100軒
 
 


大口(テグ)食堂(池袋)

新宿・新大久保と比べ池袋では韓国系の人々は生きにくい。池袋というシマはもともと中国や台湾系の華僑から組織され、彼らがつれてきた、マレーシア系、フイリ ピン系、タイ系の飲食店・遊興店が多いからだ。池袋の中国人の勢力には圧倒的なものがある。平成11年12月現在の外登の数字は中国人6,889人に対し韓国人・在日は 半分以下の3,156人だ。(豊島区行政情報公開コーナー調べ)

大口(テグ)食堂のお店の写真韓国の店は池袋というよりは目白よりのはずれにポツンとか、韓国焼肉屋、韓国スナック、韓国食料品店 がわずかに肩をよせあっているところも、2丁目とはいえ西池袋よりなので駅からは遠い。また、最近の池袋は新宿・渋谷の街からスピンアウトした若者が多数流入し、街は変貌と、混沌の様相をみせている。ガーディアンエンジェルズ(アメリカ発祥のボランティア団体)も警察に協力して街の治安維持と警備にあたっている。そんななか、一軒だけ、池袋駅北口から一番近いところに韓国がある。新宿の味も値段もピンキリ、雑多な韓国のお店よりもず っとわかりやすい。池袋のニューカマーの食堂はここぐらいしかないし、単純にい ってしまえば、韓国の味そのまま、お世辞ぬきでおいしい。池袋なら大口食堂と心に刻んでおける店なのだ。ママは沈ハクソンさん、料理アジュマは柳チョンジャさ ん、名コンビのお店だ。名字を聞いておもわず、「あ〜、働き者の沈清と柳寛順で すねぇ〜」というと、料理アジュマの柳さんに「わっはっは〜」と背中をバンバン どつかれてしまうというフランクさ。

大口(テグ)食堂のママさんの写真1.ママさん、スタッフ、お店の紹介


わたしは日本で生まれて、13歳のときに帰国したんです。それからいろいろあっ て、日本には30年前にもどってきました。日本語は小学校で習っただけですが、 会話なら問題ないですよ。お店は川越で3年半、お客さんが池袋沿線の人が多かっ たので、要望もあり店を池袋に移して2年になりました。テグ食堂のテグとは大口 (魚のタラ)と故郷の大邱と同じ発音なのでかけています。料理アジュマは柳さん 。彼女は料理上手でいつも明るくニコニコ笑ってよく働いてくれます。わたしが給 仕と接客をし、彼女はいいタイミングで 料理を仕上げてくれるのです。これは二人の呼吸があっていないとできないことです。

2. 営業上の工夫、お客さまの層について

大口(テグ)食堂の店内の写真1997年、わたしが川越に店を構えていたときテグ食堂はNHKラジオハングル講座のテキスト9月号で「韓国の思い出の味」として紹介されました。そのなごりで日本人のお客さんが80%です。立教大学の相撲部の学生さんから、韓国語関係の大学教授、 お医者さま、コンピューター関連企業の若いOLさんの団体といった感じです。池袋では他のお店とくらべると一番駅に近いし、いい場所を借りたと思います。お客さんにわかりやすいように、料理の値段は1000円グループ、2000円グループ 、2500円グループと3段階にしています。わたしたちも計算しやすいですしね 。うちは量が多いので1000円分の料理でも4人〜5人で食べられますよ。

3.味へのこだわりは?

大口(テグ)食堂の料理の写真母が水キムチの名手だったこともあり、わたしは、子供のころから口が肥えていました。ですから、日本人のお客さんは韓国の味がわからないから適当にまずくても作ってだしてお金だけもうければいいとかいう同業者は絶対に許せません。わからないからこそ、韓国のあるべき味を正直に提供し、自然に食べて味を覚えてほしい と思います。パジョンはあつあつを食べてもらいたいので保温用に石焼きビビムパ ップ用の石焼き鍋とおなじ素材の長水石の平石鍋を熱して、そこに焼いたパジョン をのせかえてだしています。冷えたパジョンなんて口のなかでモソモソして全然お いしくないですからね。韓国独自の食材はハンドキャリーでもってきてもらってい ます。チェプチェの麺、タンミョンもそうです。日本ではこの麺を春雨と訳してい るようですが、実際は日本のものとかなり違いますね。日本の春雨の原料はジャガ イモのでんぷん粉で、漂白しています。韓国のチャプチェの麺は、主流の上質なも のはサツマイモのデンプンで作られていて漂白されていないので灰色をしています 。麺も太く、弾力があって、冷えても麺は固くなったりバサバサになりません。家庭でもレンジであたためなおして、食感を損なうことなく食べられます。ここが日 本の春雨との違いです。うちの近所にも韓国食品店「ちょろんい」というのがありますから一般の日本の方も簡単に入手できますよ。

4. みなさんにメッセージ


大口(テグ)食堂の料理の写真日本にきてから30年、ずっと働きに働いて、一息つくなんてこと全然ありませんでしたが、確かに歴史観の変化、世相の移り変りを感じてきました。これからは、 日本人だろうが韓国人だろうが、在日だろうが、みなさん心のバリアフリーをもってほしいです。お客さんはね、みなわたしの家族であり子供。だからかわいいんだ と常々思ってやってきました。仕事や人間関係でつらいことがあったお客さんのグチを自分のことのようにうけとめて心配してしまいます。

接客業について思うのですが、マニュアルとどおりに接客を教育しても心がなければロボットです。そうい った者にかぎってマニュアル以外のことを聞かれたり、問題がおこったとき、迅速 、誠意ある対応ができないで「少々おまちください」なんていって延々とお客を待 たすような人が多いです。最近の若い人もマニュアル人間が多すぎやしませんか? 先行き、とっても不安ですよ。テグ食堂には心の疲れをおいしい韓国家庭料理と楽しい会話でいやすためにきてく ださい。 わたしと、料理アジュマの柳さんと二人でいつも待っていますよ。

帰りがけにわたされたお店の名刺をみると、そこには栄養湯、補身湯専門店と太字で書いてあった。これはどうも韓国人向けの宣伝名刺らしい。「風邪でもひいたら またこよう」 と思った。冬はもう手が届くほど、そこまできている。

5.「試してみたいメニューレシピ」

「チェプチェ(雑菜)」(3〜4人前:1000円)

大口(テグ)食堂の料理の写真ちょっとした家庭での宴席にはかならずあるチャプチェ。炒める具は家庭によって 好き好きのものをいれる。お客様のもてなし料理としてはかかせない、もともとは 宮廷料理から派生した韓国では超ポピュラーな料理のひとつだ。テグ食堂でもチェ プチェは辛くないのでパジョンやチヂミの次に人気があるそうだ。

<4人前>材料:
チャプチェの麺200〜250g ニンジン1/2本、タマネギ小1〜2個、青長ネギ半本、ニラ少々、赤ピーマン1/2、 白煎りゴマ大さじ1杯
※色鮮やかに豪華にしたければ、具にはしいたけ、牛薄切り肉、さやいんげん、ズ ッキーニ錦糸卵などをいれてもいい。 甘醤油タレ:醤油(大さじ4杯)、砂糖、(大さじ2杯程度)水1/3カップ、ごま油 (大さじ1杯)ニンニクのすりおろし(小さじ2杯)、コショウ少々、コチュカル( 好みで少々)

レシピ:
深鍋にたっぷりの水で湯をわかし、麺を4、5分さっとゆでる。ザルにとり、水で 2、3回洗ったあと水切りをし、料理ハサミで、食べやすい長さに切る。麺はあまりゆですぎないこと。野菜は全部細千切りにする。フライパンにごま油を大さじ1 杯熱し、小さじ1杯の甘醤油タレを加えて野菜の色が鮮やかなうちに手早く炒め終わり、別のお皿にとっておく。タマネギは火が通りやすいので、単独で炒めたほう がいい。フライパンにごま油を大さじ2杯熱し、麺に残りのタレをかけてこげない ように水分をとばしながらさっと炒める。火をとめてフライパンに余熱があるうち に別のお皿にとっておいた具を麺とまぜる。盛り付けたときに飾りに白ごまをたっぷりとふりかける。

チェプチェはそのまま食べるのが普通だが、赤坂の某店では日本人の口にあうとい うことで、麺の味つけをやや薄味にして、コチュカルをまぜたぽん酢醤油につけて食べるという変わった食べ方をさせる。これがさっぱりしてあきない。

 

 
   
  ショップデータ
大口(テグ)食堂
住所 東京都豊島区池袋2-42-9 中川ビル1F
TEL 03-3971-3455
営業時間 昼12:00〜2:00
夕5:00〜深夜3:00

Kライター:高R美


no.1 韓国居酒屋KING(新宿) no.2 珍古介(ジンゴゲ)(赤坂)
no.3 大口(テグ)食堂(池袋) no.4 居酒屋七(はちのまえ)(川崎市) 2003年閉店
no.5 萬人荘(川口市) no.6 コリア・スンデチプ(新宿)
no.7 梁の家(新宿) no.8 アレンモク(上野)
no.9 柳屋(新宿) no.10 済州島(埼玉県蕨市)
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no.13 山水(埼玉県西川口) no.14 山田屋(東京都荒川区)
no.15 錦山閣(埼玉県川口市) no.16 泉(福井県福井市)
no.17 味の豊田屋本店(埼玉県川口市)      


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