1.
韓国の犬食って?
犬肉食は韓国の焼肉文化同様、中国の北方民族が最初に朝鮮半島へ伝搬させたもとだといわれており、虚弱体質の改善や結核の特効薬として、今にも死にそうな病人やけが人、身分の高い人のみの間で食べられていた。犬肉は人間に近い食べ物を食べているせいか人間の肉質にもっとも近く消化もよいのでとくに夏場の夏バテ防止食として伝統的な食べ物として現在にいたっている。狩りに出かけてウサギ(ハングルでト)などの獲物にめぐまれなかった時は仕方なくつれていった犬(グ)を食べるといういいまわし「トサグペン」という言葉も残っているぐらい。韓国では医療が発達していない昔は薬という意味で、猫もタヌキも食べていました。数年前には、「ガンにいいらしい」という巷の根拠のないウワサがもとでカラスをわざわざ捕獲して食べるトンデモナイ人々の話が新聞の三面記事をにぎわせたこともあります。それだけ韓国人の意識のなかには健康と長寿へのあくなき探求心、追及心、チャレンジ精神が根底にあるような気がする。 |
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2. 犬肉料理にはどんなものがあるの?
昔ながらの屠殺法で犬を残すところなく薬として食べるという食べ方はすっかりすたれてしまったそうですが、犬で一番珍重されたのは、すっぽんと同じく、生き血なのだそうです。
@肝臓→レバ刺
A肉→a.手間のかかるくし焼き
b.トックカルビと呼ばれる全羅道が有名な小さなハンバーグ風焼物
c.熟肉(スクユク)とよばれる水煮
d.スープのケジャンクク
*ケジャンククはのちのユッケジャン(牛肉のスープ)という料理の名称として名前だけが残っている。
B血→生き血はくさくて、とても飲めたものではないそうだが、身体によいと珍重される。
Cご飯物→犬肉を食べきって、最後に犬肉エキスがでつくした、鍋のスープにご飯を入れて汁気の多い焼き飯風にして食べるのが、犬肉を食べることに抵抗がある人にとってもうける味だそう。
D皮→食通の人は「皮にコラーゲンがあってプルプルしていておいしい」という。
Eお酒→ケソジュは、韓方薬とオス犬の性器などを焼酎で漬けたもの。滋養強壮剤。
Fその他
犬の脂は常温でも固まりにくいという特製があるため、保湿クリームとして昔の高貴な夫人達の間で重宝され、肌がピカピカになるそうだ。また、物のない時代の昔は犬の毛皮は防寒用衣類の一部として使われていた。 |
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3. 犬肉料理店のしきたり
犬肉料理店には2流派があり、「犬肉のにおいをわざとだすお店」と「犬肉のにおいをださないお店」があり、万人が食べやすい「においのないお店」のほうがやはり人気があって、昨今は「犬肉のにおいをどうにかしてださない調理の工夫をする料理人の腕前こそ評価されるべき」といわれているが、韓国の年輩のグルメたちのなかには、本当に犬肉らしい犬肉を食べるとすれば「においのある店」のほうがよいという意見もある。
会社や友達同士のつきあいで、犬を食べにいく場合、どうしても食べたくない人のためには、犬肉料理店は参鶏湯も別メニューでおいているので、安心していい。夏バテ予防食をとる三伏日には、犬肉がもっとも有名ではあるが、鶏肉料理の特に参鶏湯も三伏日に食べるおすすめ料理の一つでもある。 |
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4. 犬肉食のための犬種はあるの?
赤色、黄色の犬がよく食べられるが、なかでも人糞を好んで食べる「トンケ」とよばれる犬の肉がおいしいそうで、「トンケは頭が悪い犬だけど、肉はとびきりおいしい」といわれる。現代では韓国原種系の犬と現代犬をかけあわせたものが食肉として多く食べられている。
(これはちょっといきすぎで、ひどい話だと思いますが、)韓国の天然記念物で日本の柴犬の原種ではないかといわれている愛玩用の珍道犬ですら、食肉として闇で売り買いされているようで、1匹が100万円ほどだそうです。 |
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5. 犬の屠殺法と下調理は?
現在はソウル近郊では城南の犬牧場が一番規模が大きく、犬は食肉目的に養殖されていて、主に電気ショックにより豚と同じようなスタイルで屠殺されている。
昔の屠殺法は、(はっきりいって動物愛護団体から抗議も当然と思われるほど)残酷で、犬の首に縄をかけてつるすのだが、つるし方は、犬の足が地面につくかつかないかのぎりぎりのところでつるす。30分に一度程度、呼吸ができるぐらいにしめてつるし、もだえ苦しんでいる犬が生きているうちに棒でたたき、たっぷりと肉の部分に内出血させる。内出血して肉にたっぷり血をふくませたところで、残った余分な血をしぼり、毛、外皮をよく焼いて解体する。(聞いただけでもゾッとする方法。)
かつては豚も撲殺が主流だったように、大きめの家畜類は撲殺が屠殺法としてはメインであった。フランスの元女優で韓国の犬食に反対の意見をのべるB・Bことブリジット・バルドー女史はこの、昔ながらの屠殺法に関して異議を申したてているのではないだろうか? |
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| 取材協力 漆塗無形文化財・食文化研究家 洪東和先生 |