今回、ぺ・ドゥナさんは<子猫をお願い>が6月から公開されるという事で来日されましたが、今回、この「子猫をお願い」という作品は、韓国でいうところの<シュリ>や<JSA>などの映画に比べると有名な俳優さんなどはあまり出演していなくて、世界でみても若い新人の女優さんが出ている映画というのは高い評価を受けづらいと考えます。ぺ・ドゥナさん、ご自身はその事についてどうお考えですか?
ぺ・ドゥナ「私は確かに<シュリ>とか<JSA>と違って、そういった超大作級の映画ではありませんが、十分にいろんな面で認められていると思っています。例えば、ニューヨークで劇場公開されてもどの映画祭に行っても非常に高い評価を頂いたので、私としても誇りを持っています。」
今回、<子猫をお願い>を通して、たくさんの賞を受賞されましたけれども今まで出演された映画の中でも特別な思いがあるかと思われます。感想をお聞かせ下さい。
ぺ・ドゥナ「まあ、確かにおっしゃるとおり、いろんな賞をもたらしてくれたので、非常に私も愛情をもっています。今まで私は、8本の映画に出ていますけれどもその中で、<吠える犬は噛まない>とこの<子猫をお願い>と<復讐者に憐れみを>この3本は特に好きですね。私の好きなタイプの映画という事もありますし、映画作りの現場の過程も非常に大変な撮影でしたけれども非常に満ち足りた気持ち、満足出来る映画作りでしたので、本当に大好きな映画の一本という事になります。
<吠える犬は噛まない>に出演されたのを見て、いろんな監督さんからのオファーが出ていると思うんですけれども、その中から何故、この作品の出演を決めましたか?
ぺ・ドゥナ「チョン・ジェウン監督はそれ以前に長編を作っていなかったですから、監督の短編映画を見たんですね。そうしたら、それが本当に良くって惚れこんでしまったんですね。チョン・ジェウン監督に。確かに<子猫をお願い>は、商業性のある映画というのではなかったんですけれども、この監督さんならと思って、出演を引き受けました。韓国版のDVDを買っていただければ、その中にチョン・ジェウン監督の短編映画が入っていますので、ご覧になれると
思います。」
プロフィールにもあるんですけれども<二人の夜>っていう映画ですか?
ぺ・ドゥナ「<二人の夜>と<図形日記>というのです。ほんとに2本見ても惚れこみました。特にすごく刺激があるとかオーバーショットみたいなものはかったのですけれども、抑えた中にも、すごくいい映像とか良いイメージが込められていて、とてもいい作品です。」
今回の役は、5人の関係が中心の役だと思うんですけれども、その役作りについて監督さんから、ぺ・ドゥナさんにアドバイスですとか、あとはご自分でやりたいとか工夫された事を教えて下さい。
ぺ・ドゥナ「特にそれほど細かくして役作りをしたわけではなかったんですね。勿論、準備段階の時に監督とは話し合って、こういった感情の流れで行こうとか、監督からも宿題(レポート)が出されて、この時の気持ちについて考えてきなさいといった宿題が出されたんですけれども、それ以外は特に監督からは支持がなくて監督というのは、ある程度俳優に任せて下さる感じなんですね。私としては置かれている状況ですとか、キャラクターの気持ちといった事を考えながら演じました。出来るだけ自然な姿をお見せ出来ればと思っていましたね。特に何かしようとかいう事はなかったです。」
最近4月に入って、イ・ビョンホンさんとかぺ・ヨンジュンさんとか大物俳優が来日しているんですけれども、皆さん、日本に対して好意的な方が多いと思うんですね。ぺ・ドゥナさんも日本に対してどう思っているのかと日本語とか語学に対しては感心とかもっていらっしゃいますか?
ぺ・ドゥナ「私は語学がとても好きで、語学にとても感心が高いんですね。それは日本語のみならず、日本語もそうですけど、英語も習ってみたいという気持ちがあるんですね。翻訳されているものを読んでいると、何だか、もどかしい気がしてしまいまして、もともと語学が好きだし、語学を習うというのは俳優にとっても必要な事だと思います。あと、日本に対しては好意的でないという理由が見当たらないというふうに思っています。近い隣の国ですし、特に日本の中でいいなと思える点は、個性を重要視しているところ、そういったところもいいなあと思って、あと日本って来ると楽しいです。」
先ほど<シュリ>や<JSA>とか大作では今回はないという話でしたが、ぺ・ドゥナさんはそういった大作に出てみたい気持ちがあるのでしょうか?女優として今後はどういった作品に出てみたいですか?
ぺ・ドゥナ「私は、どの作品を大作と呼ぶのか解りかねるところがあります。以前、映画館に行って映画を見ていると、周りの人が椅子がひっくりかえるくらい笑ってるのに、全然自分が笑えないものが大作の中にもあったからです。私はどんな映画でも撮っている時は、絶対に興行的にうまくいくだろうと思って撮っているんですね。選んだ以上、どの作品も興味津々ですし、そんな気持ちでやってます。<シュリ>や<JSA>とか、資本がたくさん入るのを超大作級
だというふうにしても、そういった作品を全く拒否しているわけではありません。あくまでも、作品の大きさではなくて、シナリオと監督が良ければ出てみたいという気持ちがあります。実際のところ<JSA>のパク・チャヌク監督が
撮られた<復讐者に憐れみを>という作品にも私は出ていますし、パク・チャヌク監督は、私が尊敬する監督の一人でもあります。ただ、日本では小さめな<吠える犬は噛まない>とか<子猫をお願い>というのが先に紹介されていますけれど、他に実はロマンティックコメディーにも出てますし、あと<チューブ>というのにも出ているんですけど、
<チューブ>はいちおう超大作に入る作品になっています。」
映画を見ていて、皆さん、女子高生の時のシーンが楽しそうで、若い年の女優さん5人での共演になったんですけれども、現場もすごい楽しそうだったと思うんですけれども、その共演についてお伺いしたいんですけれども。
ぺ・ドゥナ「現場は修羅場っていえるような感じだったんですけれども修羅場って言うのは、賑やかなって意味になるんですけれども、今回本当に女性が多かったんです。監督も女性だし<子猫をお願い>の出演者の5人も女性だし、スタッフも女性が多くて、助監督もスクリプターもみんな女性だったんですね。ですから、ぺちゃくちゃおしゃべりしているような、そういった雰囲気が現場にもあって、みんな本当に親しくなれたんですね。この映画のプロローグにある女子高の制服を着て出てくるシーンなんかは、自分達も演技とは思えなくて、私達、ただ遊んでいるような感じで撮った
シーンですね。<子猫をお願い>という映画を通して、出演している俳優さん同士が絆を深めれば、お互いにいい演技も出来るし、いい映画も撮れるんだという事を知りました。
<子猫をお願い>では、いつも一緒の仲間で、その5人が卒業以降だんだん関係が変化していくというのは、実際に主演の方々は知り合ってから仲が良くなっていくのであり、演技では逆になっていくと思うのですが、そうした5人の微妙な変化というのを演じていくのは難しい事だったのでしょうか?
ぺ・ドゥナ「高校時代に5人というのは、すごく親しくなっていたわけですよね。親しいからこそ逆に社会に出た時、お互いの葛藤というのが大きかったのではないかと思うのですよね。そういう事ってよくあるのではないかなあと思います。私も高校の時、本当に仲の良い相棒のような子がいましたけれども、やっぱり卒業したり社会に出たりするとお互い、立場とか状況が変わってしまうので、どんな人であっても疎遠になってしまうのではないかと思います。そういう葛藤というのは自分自身も知っていましたから、特にその葛藤というのが女性の葛藤でしたから、逆に実感としてわいたので演技がしやすかったんですね。」
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