映画<スキャンダル>はペ・ヨンジュンの初主演映画(銀幕デヴュー作)。“エロスの香り漂う韓国最高のゴージャスな時代絵巻”という前評判ということもあって公開前から話題をさらっていました。
「スキャンダル」は“真の愛の大切さ”をあらためて考えさせられる内容の濃い映画です。<スキャンダル>で、ぺ・ヨンジュンは2003年第24回青龍映画祭/新人男優賞と人気賞をとっています。この事からもわかるように、ぺ・ヨンジュンは映画界でも高い評価を受けています。
記者会見は<スキャンダル>に対する質問以外にも、<冬のソナタ>についての質問もあり、ぺ・ヨンジュンが戸惑う一場面もありました。でも、どの難しい質問に対しても、一生懸命答えようとするぺ・ヨンジュンの姿に、ファンも改めて感動したに違いありません。
スキャンダルの役柄について、ぺ・ヨンジュンはこのように答えていました。(以下、ペ・ヨンジュンを「ヨン様」と表記)
ヨン様「今までのドラマはどちらかといいますと、正直な役あるいは、やさしい役、ソフトな役、そういったイメージが非常に多かったと思います。そういった姿をファンの方に見せたのですけれども、初めて出演する映画では、俳優として認めていただきたいという気持ちがありました。そうして、出来るだけ様々なバラエティーに富んだキャラクターを演じてみたいという想像にかられました。デビュー10年目にして、初めての映画出演だったので、今までとは違った姿をお見せしたかったのです。」
スキャンダルは18世紀の朝鮮王朝が舞台なんですが、いわゆる日本で言うと時代劇だと思うんですが、かつら、ひげ、そして今回はトレードマークという眼鏡はもちろんかけていらっしゃらないので、言葉遣いですとか、立ち振る舞いでどんな苦労があったのでしょうか?
ヨン様「私がこのスキャンダルに出演を決めた時に、多くの周囲の人達に反対されました。その理由というのは今までのイメージが非常にソフトでやさしいイメージでしたので…今回の役はプレイボーイの役という事と、眼鏡がないと似合わないのではという事も言われ、それに約300年前の時代劇の衣装もあわないのではという声も聞かれました。けれども、ぜひ私は挑戦してみたいという気持ちでした。確かに、まげを結っているのは非常に大変で、かつらをつけていますと非常に額の部分がしめつけられたり、メイクも時代劇のメイクは結構厚塗りになりますので、そうしますと顔にスクラッチがかかったりしました。そして、付けひげだったんですけれども、ご飯を食べているうちにひげが落ちてしまい、ご飯と一緒にひげも食べてしまうというような苦労もありました。でも撮影は非常に楽しくて、今でも楽しかったと思いますし、今、思いおこしても、また、時代劇をやってみたいと思います。そして、何よりも大変だったのがプレイボーイの役です。私が今までそういった役を演じた事がなかったので、プレイボーイの男の気持ちをどういう風に表現したらいいのか、非常に悩んだんですけれどもイ・ジェヨン監督が私の中からそういう部分を引き出してくれまして、私も改めて自分の中にも、こういった部分があるのかなあと改めて発見しました。」
今回、エロティックなシーンや、きわどいシーンがあったのですが、こういう事に抵抗はなかったですか?
ヨン様「勿論、必要のないシーンでしたらなかったと思いますけど、こういったシーンは今回の映画には必要なシーンであり、私にとってそういったシーンはエロティックに見えるのではなくて、非常に美しいシーンという風に写りました。私の初めての映画出演という事もありまして、とにかく意欲にあふれておりまして、どんな事でもがんばろうという気持ちでいっぱいでしたので、全く恥ずかしいと思う余裕もありませんでした。
日本の皆様に、この映画のメッセージをお伝え出来るといいと思います。
ヨン様「このスキャンダルという作品は、時代の流れを拒否して生きてきた、一人のプレーボーイが“真の愛”を見つける物語ですから、この映画は“真の愛の大切さ”を伝えようとしている映画だと思います。この映画は俳優達の演技も非常におもしろいと同時に美術の方も非常に見所があります。」
日本のファンの方の中で“ヨン様”“ジュン様”“オッパ(韓国語のお兄さんです)”
と呼ぶファンの方が多かったのですが、ご本人はどう呼ばれるのが気に入っていますか?
ヨン様「日本語で様という言葉は非常に丁寧な言い方だと聞いていますので、私が“様”をつけて呼んでいただくと、非常に荷の重い感じがいたしますけれども、私のファンの方で
あれば、どのように呼んでいただいてもかまわないと思います。」
韓国ドラマ<冬のソナタ>が日本でこんなにヒットした事に対して、どう思われているのかと今回、ハリウッドスター以上と思える日本のファン達の歓迎ぶりなんですけれども、ご本人はどう思われていますか?
ヨン様「冬のソナタを通じて、日本のファンの皆様に愛していただけるという事は、本当に嬉しい事です。光栄な事だと思ってます。そしてようやく、一歩を踏み出したという気持ちがあります。このドラマを通じて、気持ちの部分での内面的な一体感をようやく築き始めたところではないかと思います。このきっかけが手伝って文化に対する機会が深まってくれると嬉しいと思います。そして、2つ目のご質問ですけれども、アジアは一つだという思いを強くしています。お互い、交流しあって理解を確かめていける、そして、ひとつにまとまっていけばアメリカとかヨーロッパとかぐらいのマーケットが出来ると思っています。」
今日、ファンの皆さんマスコミを目の前に、よし次は日本デビューだという、お気持ちはありますか?
ヨン様「日本のみならず、アジアは一つだと考えておりますので、これからも国籍にこだわらずに作品、いいキャラクターがあれば、演じてみたいと思っています。ただ、何かの作品に出演する為には、言葉だけではなく、文化も理解していかなければならないと思っていますので、そういった勉強を少しずつ始めているところです。」
以前は、経験していない事は演技出来ないといっていましたけれども、最近になり経験していない事も演技をしてみたいとおっしゃっていたそうですね。スキャンダルで新しい姿をみせて下さいましたが、演技でまったく自分にないとか、まったく自分に出来ないと思うものは何ですか?
ヨン様「私は演じられないキャラクターはないと思っています。例えば、私が、経験した事のないものであっても、間接的な経験は出来ますから、間接的な経験を通じてキャラクターを作っていけます。ただ、今後もしかしたら、やりたくない役があるかもしれません。今のところそういった事は考えた事がなくて、今の気持ちでしたらどんな役でも、充分に出来ると思っています。」
このスキャンダルの作品に関してなんですが、もともとアメリカで過去に製作された事があると思いますが、今回、その役柄を演じるにあたって、アメリカで公開された<危険な関係>を参考にされたりしましたか?
ヨン様「勿論<危険な関係>をはじめとしまして、参考にして見ました。そして、原作も見ましたけれども、そういったものとスキャンダルとは全く違う作品だと思っております。」
初来日、今日で2日目となりますが、日本に来て何を見て一番驚きましたか?
ヨン様「日本に来て驚いた事は本当にたくさんあります。何よりも驚いたのは、純粋な情熱です。ファンの方達一人一人を見ますと、まじめな感じで非常に誠実な秩序をきちんと守っていると思いました。それから、相手に対する思いやりと深いものがあると思います。」
日本で、韓国という国に対する興味が高まっていると思うのですが、ペ・ヨンジュンさんがお考えになっている韓国という国の魅力を教えて下さい。
ヨン様「これは、私が逆にお聞きしたいです。韓国の魅力は何なのか?韓国人の魅力は何なのか?逆に教えていただければと思います。日本の魅力は何ですか?と聞かれれば話す事がたくさんあるんですけれども…私は、日本文化を勉強する中で、ある本でこんな事を見つけました。日本の人達は本音と建前が違う、それは相手に対する配慮だから、その点は韓国の人と違いまして本音と建前は基本的に同じです。逆を言えば、相手に対する配慮が浅い事になってしまうんですけれども、韓国の人達は本当に率直で正直であたたかい情を持っている人達だと思います。」
日本では、今日からまた<冬のソナタ>の再放送が始まったわけですが、日本のファンの方々に改めてこういったところを見て欲しいというところを教えて下さい。
ヨン様「私が一つの作品を取り上げてしまいますと、気持ちを切り替えてしまいますし、なかなかエピソードを思い出せない点があります。けれど、一つちょうど思い出した事があります。それは、私が冬のソナタに出演する前というのは、頭で考えて演技していたという事です。ドラマの中で、計算をして演技していたわけなんですけれども、冬のソナタ以降は出来るだけ心で感じて心で演技をしようと努力してきました。そうした、私の心で演技をしたという点が日本の方に冬のソナタを多く見ていただいている理由の一つかと思われます。あと、何度か昔のチュンサンの時に録音したテープを聞いて、あのシーンをとっている時には本当に悲しくて本当に涙が出てきました。5分〜10分ぐらい涙が止まらなかったのを覚えています。」
ペさんも、日本の書店に行かれますと“冬のソナタ韓国語講座”とか冬のソナタで韓国語を学ぶ人が多くなっています。冬のソナタが日本人の韓国語を学びたいという気持ちに火をつけた事について、ぺさんはどうお考えでしょうか?
ヨン様「相手の言葉は、相手の文化を学べ、理解出来るという事が相手に対する理解のスタートだと思います。愛する事のスタートであると思います。こういったきっかけを冬のソナタにより提供出来たという点で、誇りに思っています。これからも、こういった機会をもっともっと作りたいと思います。」
そして、最後に「皆様をがっかりさせないように、がんばっていけるよう、これからもやっていきたいと思います。」とファンに対しても挨拶をしました。
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