丸の内ピカデリーで行われた今回のジャパンプレミア舞台挨拶にはアン・ソンギの他に中国のスターアンディ・ラウ、第2のチャン・ツィーとも言われるファン・ビンビンそして、ジェイコブ・チャン監督、坂本善尚撮影監督が登壇しました。
まずは、それぞれ一言ずつ挨拶をします。
ジェイコブ・チャン監督:主催者側から長い挨拶はやめろと言われていますので(笑)
この劇場で皆さんにお会いできて大変嬉しく思っております。皆さん是非この映画「墨攻」を応援して頂き、多くの方にご紹介頂ければと思います。
アンディ・ラウ:是非、この映画を応援して頂きたいと思います。監督があまり長い話はしないということなので僕もあまり長い話はしません(笑)よろしくお願いいたします。皆さん愛してます。
アン・ソンギ:皆様にお会いできて嬉しいです。私たちの映画「墨攻」は中国や香港、シンガポールですでに公開されて興行的に成功を収めており、韓国でもとてもいい評価を頂いております。日本でもどうかたくさんの人に愛情を寄せて頂ければ嬉しいです。ありがとうございます。
ファン・ビンビン:コンバンワ。ファン・ビンビンです。今日はジャパンプレミアに参加できて大変うれしく思っています。実は私が出演した作品が日本で公開されるのはこの映画が初めてになります。映画には坂本監督のようにたくさんの素晴らしい日本人スタッフも参加しています。ですから皆さんこの映画をご覧になり、私の役も含めてこの映画を好きになって頂ければと思います。本日は本当にありがとうございます。
坂本撮影監督:みなさん、こんばんは。本来なら日本の俳優さんが登壇すればいいのですが、残念ながら今回のプロジェクトには日本からの俳優さんの参加がありませんでしたので裏方の私が舞台に立つようになってしまいました。この映画はアジアの映画人が集まり、世界に向けた大スケールの映画を作ろうとプロジェクトが企画され、日本からは技術スタッフが参加しました。みなさん是非楽しんでください。
Q この作品は世界中の映画人たちから‘映画化したい’というオファーが集まっていましたが、原作作家の森秀樹さんがなかなかOKを出さなかった作品ですが、11年かけてプロポーズし、遂に映画化が決まって作者から言われたこと、アドバイスもらったことなどはありますか?
ジェイコブ・チャン監督:まず、原作者の森さんに感謝の言葉を述べたいと思います。この2000年前の墨家の考えが引き継がれて2000年後に日本の作家を感動させ、漫画として登場したことに大変嬉しく思います。著作権を譲って頂いたあと、私たちの作る映画、ストーリーにまったく影響はありませんでした。皆さん考えは同じだと思います。戦争というものにおいては、英雄は存在しません。戦争の元ではみんな被害者なのです。日本、中国、韓国のスタッフみんながひとつの物を映画にしたということに原作者の森さんも同意してくれると思います。すべての人が平和を願っていると考えてます。
Q 出演作はどの作品もぴったり役に合ってしまうアンディ・ラウさんですが、今回の革離役はいかがでしたか?
アンディ・ラウ:見た目に関して言うと、僕と漫画の中の革離(かくり)はかなり違いがあると思います。その点では原作者の方に申し訳なく思っています。ただ、僕の気持ちとしてはこの革離とまったく同じです。皆さんのそばにいる人を愛して欲しいと思っています。
Q 中国、日本、韓国のスタッフということで、現場でもいろいろな言葉が飛び交っていたと思いますが撮影の裏ではどんなことがあったのですか?
アンディ・ラウ:まず、撮影の前に通訳の方を通して細かい説明は全部聞いていました。アン・ソンギさんも中国語がとてもお上手です。
Q
巷淹中(こうえんちゅう)は革離のライバルですが認め合ってもいる部分も描かれているようですが…。
アン・ソンギ:私が「墨攻」に出演するに当たって魅力を感じたのも、やはりその部分でした。攻撃する将軍のカリスマだけを見せるのではなく、ひとりの人間としての姿、革離への尊敬を持っている人物というところにとても惹かれました。
Q 撮影中はアンディ・ラウさんとコミュニケーションを取る時間などもありましたか?
アン・ソンギ:はい、いろいろと時間がありました。ある時アンディさんがいつもレストランで食事をするのですが、その時は部屋でチームのメンバーだけで食事をしていたんです。部屋中とってもいい匂いがしたので行ってみると‘こっちに来て’と仲間に入れてくれて一緒に食事をしたのですが本当に美味しかったです。それからは今後も機会があれば一緒に食べようと思っていました(笑)その他にもたくさん話をしたりして、今では友達のようでもあり、また弟のような感じでもあります。
Q
密かに革離に想いをよせるヒロイン、逸悦(いつえつ)をどんな思いで演じてらっしゃったのですか?
ファン・ビンビン:古代中国では女性の愛情表現の仕方はとても保守的でストレートではない部分があります。映画の中で私が演じた逸悦という役は、革離を好きながらもどこか信じられずにいるという、繊細で不安定な部分も持っています。革離が1人でやってきて城を守ろうとするとき、彼女も数万人の大群とどう戦うのかと半信半疑な気持ちでした。しかし、革離が知恵を使いながら敵を倒すと彼を信じて尊敬するようになります。先ほども申し上げましたが、中国の古代では女性の感情表現がストレートではないので現代の恋愛模様とは違う様子を演じるようにしました。
ファン・ビンビン自身の恋愛表現について聞かれると“ストレートに好きと言って相手にされないと悲しいので、なんとなく気付いてもらえるようにします(笑)”とコメントしました。
Q
今回の映画は気候的にも大変だったのではないですか?
坂本撮影監督:約2ヶ月、零下の中で撮影を行いました。深夜の撮影も多く、零下10度の寒さの中で俳優達はがんばって撮影していました。あの寒さの中でアクションをこなした俳優の皆さんには驚かされました。カメラも本当ならスイッチを入れればすぐ動くのですが、とても寒くてフィルムのモーターがなかなか回りませんでした。
― この映画ではたくさんの‘ピンチ’が訪れます。今まで皆さんに訪れた‘ピンチ’についてお話を伺いました。
アンディ・ラウ:一番のピンチはテレビでもよく見ますが、世界で戦争が行われていることです。いつか自分の側で戦争が起こるのではないか…それが一番恐れていることです。
アン・ソンギ:最近、ある原稿を書いてくれと言われたのですが、そのテーマが‘今までで一番大変だったこと’という内容でした。その時、私は本当に悩みました。というのも、私は幸せな事にそれほどピンチや危機的な状況に遭わず順調に生きてきました。ピンチをピンチだと思わなかったのかも知れませんが、幸いこれまで自分の好きな映画の仕事をしながら今まで生きてくることができました。もし今後ピンチに遭っても、その時はいい機会だと思って前向きに受け入れて行きたいと思います。
坂本撮影監督:撮影中はピンチこそはありませんでしたが、初体験はたくさんありました。この映画を観て頂くとその迫力とスケールの大きさを感じて頂けると思います。しかし残念ながら日本映画の力だけでこのスケールを創り出すことができなくなりつつあります。これが私にとってのピンチでもあります。今回、プロデューサーに誘われてこの映画に参加することができ、これまで積み上げた技術を発揮でき大変嬉しく思っておりますが、日本にもこういった大きなスケールの映画が自由に創れるようになればいいなと思っています。
3ヵ国のスターと技術者が集結して誕生した歴史アクション大作「墨攻」は中国、シンガポール、韓国に続き2月3日から日本で公開されます!
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