映画「タイフーン」のメイキングとダイジェストが上映された後出演メンバーと監督が、オリジナルサウンドトラックが流れるなか登場、多くの報道陣を前に笑顔で挨拶します。
チャン・ドンゴン(以下:ドンゴン)こんにちは。チャン・ドンゴンです。またお会いできて嬉しいです。(ここまで日本語)最近は、皆さんとお会いできる機会が多くとても嬉しく思います。今回は韓国映画で皆さんにご挨拶することになりました。日本の皆さんがこの「タイフーン」という映画を気に入って頂ければ嬉しいです。応援をお願いします。
イ・ジョンジェ(以下:ジョンジェ)こんにちは。イ・ジョンジェです。個人的に、この「タイフーン」は‘私の愛する映画’第1位に挙げることのできる作品になりました。皆さんにも愛して頂ければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
イ・ミヨン(以下:ミヨン)こんにちは、イ・ミヨンです。本当にお会いできて光栄です。私は映画の紹介で日本にきたのは初めてになります。また、その作品が「タイフーン」であることを大変うれしく思っています。皆さん、この映画を愛してください。ありがとうございます。
クァク・キョンテク監督(以下:監督)私は北朝鮮から脱北してきた家族の姿を見て、今回の作品を作ろうと思いました。今、この席に座ってみると、その家族の姿が思い出されます。私の父親は北朝鮮出身なので、この作品を作るにあたり心情的にたくさんの励ましを頂きました。実際にこのような人がいるということを、映画を通して人々に伝えていきたいです。皆さん、この映画について多くの関心と愛情を注いでください。
続いて記者からの質問タイムです。
Q 今回撮影がタイやロシアなどでも行われましたが、どの国での撮影が大変でしたか?また印象に残っているシーンはありますか?
ドンゴン:タイの撮影においては、韓国が真冬だった時の撮影でしたし、ロシアでの撮影も天気に恵まれ、特に苦労したということはありません。
ロシアのウラジオストックでの撮影では感情的な表情を表さなければいけなかったのですが、ウラジオストックという都市の雰囲気を楽しみながら撮影できましたし、タイでの撮影も天気がよくて、私は個人的に寒がりなので暑い国での撮影に苦労はありませんでした。印象的なシーンはやはりウラジオストックで撮影した姉との再会のシーンです。
ジョンジェ:私はウラジオストックでもタイでも難しい演技の場面が多かったですし、またそれだけ印象深いシーンも多くありました。その中でも一番大変だったのはむしろ韓国で撮影したラストシーンでした。演技の技術もそうですし、季節も寒い冬だったということで体力的、精神的にも苦労をしました。でも一番大変だったからこそ一番印象に残っています。
監督:正直すべて大変でした…(笑)自分でシナリオを書きながら、なんでこんな風に書いてしまったんだ?と思うくらいでした。本当に難しいシーンが多く、休んだ記憶がありません。肉体的にも体力的にも大変でした。
Qイ・ジョンジェさんは今までのイメージと違う役柄で、体も鍛えてらっしゃいましたが、役作りについてはどうでしたは?
ジョンジェ:今までロマンス映画やコミカルな役が多かったのですが、男性的なキャラクターを演じたくて今回の役を引き受けました。準備は長い間しました。特殊部隊の役だったのでアクションや軍事的な訓練も受けました。映画の最初の方のシーンで、皆で海岸を走っているシーンがあるんですけど、映画の撮影に入るまでにしっかり準備をして鍛え上げようとしました。監督にも最初にあのシーンを撮影してくださいと頼みました。でも体を鍛えていく過程でもっと欲が出て、このシーンを最後に撮影してほしいと頼み直しました。そして撮影中もトレーニングを続け、筋肉をつけて最後にあのシーンを撮影しました。
あのシーンを取り終えたあとは、最善を尽くしたと感じることができました。
Q皆さんのお気に入りのシーンはどこですか?
ドンゴン:先ほどもお話しましたけど、やはり姉との再会シーンですね。ドラマ的にも重要なシーンで、やはりあのシーンが一番印象に残っているのですが、あえて他にお気に入りのシーンを挙げるとすれば、私がトイレで外交官を暗殺するシーンです。実はあのシーンはこの映画の初日に撮影されたのですが、あの撮影のあと私が演じるシンがどんな役なのか具体的に構想を練ることができて、人物像が固まっていったということで大変満足しているシーンですし、印象に残っています。
ジョンジェ:私も、チャン・ドンゴンさん演じるシンとお姉さんが対面するシーンです。
その場面でシンがお姉さんを連れて逃げるのですが、それを私が演じるカン・ヘジョンは見ていながらもその車を止めることができないという、そのシーンが気に入っています。
ミヨン:私が他の作品に比べると登場場面が少ないのですが…その中でも気に入っているシーンは、やはりシンと再会する場面です。あとはラストのシーンで、チャン・ドンゴンさんとイ・ジョンジェさんが対決するシーンがあるのですが、対決しながらも結局は友人になるしかないという二人の相反する矛盾した姿を描いた場面が気に入っています。
Q 映画を通じて伝えたかったことは何ですか?
監督:まず、韓半島が世界唯一の分断国家であるという事実。
実在する脱北者たちに対して同じ民族として関心を持って欲しい、また彼らのために何かをすべきではないか、そういった気持ちからこの映画をつくりました。
ドンゴン:最初この映画をやろうとした時は、脱北者というよりは海賊という役にひかれました。撮影も最初は脱北者というよりは海賊の姿、言葉使い、キャラクターに集中して役作りをしていました。そんな考えが変わったのは脱北者の話を聞き、実際合ってみてからです。それからは、この役をうわべだけで演じてはダメだと思いました。撮影が終わってからも脱北者への関心や考えを持つようになりました。映画をご覧になれば隣国である日本の皆さんも単なる姉弟の話だとは思わないと思います。私と同じように南北の問題に関心をもってくだされば嬉しいです。
ジョンジェ:私も同じです。間違った指導者の為に北朝鮮では多くの人々が苦しい思いをしています。そのことを、この映画を通じて私自身も考えさせられました。自分において考えた時、もし国の一大事に直面した時は、自分の演じたカン・セジョンのように国の為に身を投じることができるだろうかということを考えさせられました。また、現在社会ではみんな個人的なことを考えて生活していますが、今一度、自分よりも家族、また自分や家族を大切に考えるのと同じように国のことを考えるきっかけになればと思いました。
〜取材を終えて〜
韓国映画であるといいながらもチャン・ドンゴンは今回、タイ語・ロシア語さらには北朝鮮訛りなどを披露しています。タイ語に関しては監督自らが3回にも及ぶオーディション経て選抜したという海賊役トト役のタイの俳優さんがテープを吹き込んでくれて、そのテープを聴きながら練習したそうです。
今回の「タイフーン」の為に語学だけではなく7キロも減量したということで、俳優魂は今作品にもたっぷりつまっている様子…。また、イ・ジョンジェの新しいキャラクターを消化させた演技も必見です。映画「タイフーン」は来月4月8日公開です。お楽しみに!
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