11月24日に「冬のソナタ」などの韓国ドラマや「東京湾景」で使われたイルマの挿入曲を収録したアルバム「PIANO
MUSEUM」が発売される事になりました。これを記念し東京国際映画祭で パフォーマンスをすることになり、急遽来日したイルマ。今回公演だけではなく、ピアノ教室を開催するなど、日本のファンと直接触れ合う場も設けられ、ファンの方は一喜一憂したことでしょう!多忙スケジュールの中、独占インタビューアルバムや彼の音楽についてたくさんの話を聞くことが来ました。
韓国のドラマ「冬のソナタ」に続き、日本のドラマ「東京湾景」でも挿入歌を作曲しましたが、韓国のドラマと日本のドラマの曲作りをする時に何か違いはありましたか?
「そんなに変わらないですね。まずドラマの状況が一番大事。自分に置き換えて自分だったらその状況でどうするのか、自分の経験を通して想像しながら作っています。」
「東京湾景」では自分の経験を活かした所があったんですね?
「仲間由紀恵さんが演じた在日韓国人のどこにも属する事が出来ない部分・・・。僕もイギリスに住んでいてどこにも属する事ができない感覚、切なさみたいな気持ちでは自分の経験を活かせたと思います。」
冬ソナではユジンのテーマ、「東京湾景」ではミカのテーマを作曲していますが、二人のヒロインの決定的な違い、そしてその違いを曲にどのように表現したのか教えて下さい。
「ユジンとミカの違いがそんなに無いと思うんですよ。二人とも愛に対して痛い思いをし、他の男性に会う怖さという部分では共通点があると思うんです。」
23日にピアノ教室を開いたと聞いていますが、曲を作る作業と人にピアノを教える時に自分で新たに何か感じた事があれば教えて下さい。
「正直教えるということは難しかったですね。自分の曲は僕が感じたとおりに弾けばいいし伝えればいいのですが、それを教えると言う事は大変でした。その人自身が感じたとおりに弾けばいいと思いますし、弾く時その人自身の感覚を持って弾くことが大事です。」
教えている時に才能あるなと思った方はいらっしゃいましたか?
「はい。子供たちの中にもいましたし、プロまではいかなくても上手に弾く方がいらっしゃいましたね。」
ピアニストということでクラシックを中心に聞くと思うのですが、他のジャンルで好きな曲はありますか?
「ブリティッシュ・ロック、トラヴィスなどイギリスで流行っている曲は聴きます。」
韓国で発売されたアルバムではエレクトロニックス・ビートと融合した曲がありましたが、それはやはりブリティッシュ・ロックとかの影響を受けたんですか?
「いえ、特にそういうことではないですね。僕も知らないうちに感じた部分はあったと思いますが・・・。ただ繰り返しの多いエレクトロニックス・ビートガ好きなので、やってみたかったんです。」
自然の流れでそういうジャンルに挑戦してみたわけですね?
「はい。今まではピアノの音楽をたくさんしてきたので、僕をピアニストとして評価する方が多かったんですが実はそれがいい気がしなかったんです。それで作曲を専攻した部分はあります。」
いつかアーティストに曲を提供する可能性もあるわけですね?
「前にも演奏や曲を提供したことがあります。韓国の歌手にも二人いて、チョPDさんとTEiさんに曲を提供したことがあります。これからも是非提供したいとも思っています。」
どのジャンルのどの歌手というより、ジャンルにこだわらず自分の好きなアーティストとコラボするということですね。
「そうですね、自分の好きなアーティストと組みたいですね。」
それでは、好きなアーティストのポイントはどこなんでしょうか?
「やっぱフィーリングですね。新鮮でフィーリングが合う事が大事です。歌手の場合は、声のいい方ですとか・・・。チョPDさんの場合は僕の先輩ですし、独特でした。中学校の時に彼の音楽を偶然耳にしたんですけれど、クラブの音楽の雰囲気なんですよ。彼の音楽はメッセージ性も強く、彼から一緒にやろうよと言われたので一緒にすることになったんです。TEiさんの場合は声自体がとても悲しい雰囲気なんです。韓国語で(ハン)というのですが、そういう悲しみを持った声の持ち主ですね。」
日本のアーティストで是非一緒にやってみたいなと思う方はいますか?
「えー誰だろう?平井賢さんとか・・・あとは、ミスチルですかね。」
日本の曲は普段聞くんですか?
「えーと、以前日本の友達がいて、よく録音してくれたので聞いた事はあります。その時は宇多田光が一番流行ってた時でした。」
今お気に入りの曲はあるんですか?
「何があるかな?あまりにも多くて。今はアントニオ・カルロス・ジョビンかな?サッカー選手じゃないですよ(笑)。ボサノヴァもすごい好きなんですよ。」
本当にいろんな音楽を聞いているんですね。
「そうですね、作曲をしているのでいろんなジャンルの音楽を聞く必要があると思います。」
いろんな国で演奏をしていますが、国ごとで心構えやテンションが違う時ってありますか?
「韓国ではぼくがいろいろしゃべりながら、演奏する事が多いんです。曲の説明だったり、曲を書きながら僕が何を考えていたのか話す事を、ファンの方も喜んでくれるんです。日本で演奏する時は、英語でしゃべる事が多いので比較的ゆっくりしゃべります。言葉と言うのは理解するほどもっと感じる事ができると思うので、もっと慎重にたくさんの準備することが多いかと思います。韓国と比べて日本でやる時は2倍とまではいかなくても、もっと万全の準備をしてから臨んでいます。」
韓国のファンと日本のファンで何か違いは感じましたか?
「そんな大きな違いというよりも、日本のファンはファンの立場で好きなアーティストがいるとアルバムも買ったり、投資という形でとても応援してくれると思います。韓国のファンは別に悪口では決してなくて(笑)、アルバムを買わない方が結構いるんですよ。MP3でダウンロードする人が多いですね。
多分考えられるのは、日本のファンは20代とかの働いている方、余裕がある方達でアルバムを買う事を負担だと感じてないと思います。韓国のファンはすこし若くて、中高生が多いんです。お小遣いも少ないでしょうし、アルバムを買えないと思うんですよ。そういう部分では僕も理解していますし、ある意味奉仕するという思いですね。」
日本に何度か来日していますが、行きつけのお店はできましたか?
「ないですねー(笑)。ショッピングする時間もほとんどないですし。お店の名前もあまり覚える方じゃないし。旅行や日本語の勉強とかで、来てみたいですね。でもこの間スタッフの方と行ったお好み焼き屋さんは美味しかった。(スタッフに向かって)別に連れて行ってくれという意味じゃないですよ(笑)」
お好み焼き以外に好きな食べ物はありますか?
「うーんと・・・串揚げかな?うどんも前好きだったんですけどね。」
英語も上手ですよね。英語をしゃべる時の自分と日本語をしゃべる時の自分と何か違いはありますか?
「ただ考えが変わりますね。スイッチが入る感じで、一旦スイッチが入ると英語でずっと話したりそんな感じかな。」
今回日本で発売されるアルバムの中で、一番印象に残っている曲はどの曲ですか?
「今回のアルバムでは12番のThe Sunbeams...They Scatterです。僕が今まで作った曲の中で一番独特なものなんです。メロディーの中に隠れた音を聞けるし、僕が弾く全ての音がメロディーとして表現されている部分もあるし。僕が夢で見た場面なんですけど、木の落ち葉が落ちてその落ち葉に光が当たるイメージなんです。僕は大体好きな人について曲を書くんですが、この曲に関してはそういう部分から脱却した曲になりますね。」
じゃあ、場面が浮かんでメロディーが出来るんですか?それともメロディーが先に浮かんで、後から場面がついてくるのですか?
「場面が先になりますね。映画みたいに、自分が道やバスに乗っているときに主人公になれるような曲作りをしています。」
最後に日本のファンの方に一言!
「直接会うことは出来ませんが、みなさんとこういう形で会える事にとても感謝しています。これからも日本で音楽活動を続けていくし、新曲やライブ活動も行うので、たくさんの方に聞いてもらえるといいなと思っています。僕の音楽がみなさんの力になってくれる事を願っています。」
風邪気味で声が出にくくなっていたのにも関わらず、冗談を交ぜながらの楽しいインタビューとなりました。ピアニストというより音楽家あるいは音楽のエンターテイナーと言っても過言ではない彼の活躍ぶり。彼の音楽の刺激を求める姿には、さすがだなと感嘆するばかり。いつでも進化し続ける彼の勢いは決して止まることはないでしょう。

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