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目に見えることだけを見てほしくない…実際に映画に描かれていない、目に見えない部分を見て頂きたい―
日本人がタイトルを見て、やはり仏教色の強いものということと感じますが、この映画を作るにあたって監督ご自身にはどういう意図があったのでしょう―
「実は私はキリスト教徒なのです。キリスト教は宗教として受け入れていますが、仏教に対する考え方は生活習慣、風習、文化ということだと思っています。この映画は仏教の映画を撮ろうということではなくて、時間に対する映画を作ろうと思って撮りました。1人の人間の生〜死に至るその変化、過程、そしてどういうふうに終わっていくか…そういうことをめぐりゆく四つの季節を通じて表現しました。この映画にはシナリオがありません。原案を元にその場で閃いたアイディアを形にしていきました。そういった意味で、この映画はドラマではなく、ドキュメンタリーに近いのではないかと考えています。一番重要な冬の章では私自身が出演しているのですが、それは「春夏秋冬そして春」は季節が主人公なので、高い演技力の必要性は感じなかったからなのです。」
挿入歌にアリランが使われていますが―
「韓国では一番辛い、一番不幸だと感じた時に唄う歌です。アリランというのは歌というよりは、むしろ辛い時に出るうめき声のようなものです。この映画の中でも人生の辛さを表現するものだったと思います。韓国の人々が持っている苦痛とか、悲しみがこの歌に込められていて、と同時に苦痛を、悲しみを感じながらも生き長らえてきたという民族の誇りも込められた歌だと思っています。欧米での公開時、たくさんの方々がこの場面で涙してくれましたが、歌詞の意味がわからなくてもこの心の声に感動してくださったのだと思っています。」
湖上の寺など、印象的なキャラクターやシンボルが登場しますが―
「水の上の寺というのは、自分自身ではないかと思っています。監督である私自身、映画をご覧になっている皆様自身の心だと思っています。水の上に浮かんでいるので風向き等によって方向性は自由です。自由になりたいという心を象徴していると思います。しかしいくら自由自在に方向が変わっても、湖の中にいる限り湖の外に出て行くことはできないので、自由になりたいけどその一方でどこまででも自分の思う通りになることはないという、矛盾した人間の二つの心を象徴しているのではないかと思います。その湖上のお寺と外の世界を行き来する舟は、人生の時間という概念だと思います。多くの映画はショーマンシップの部分が大半を占めますが、私の映画はすごく複雑で、見る人間に不快な思いをさせてしまいますし、考えさせてしまいます。それでも私は物事の善悪の判断は、はっきりできることではないと思っています。善悪が入れ替わってしまう時があるかもしれないと思うのです。ひたすら美しく、ひたすら綺麗な景色が主役ですが、この映画をご覧になり、そう思ってくださればくださる程、皆様が暮らしている環境が忙しく、辛いものなのではないでしょうか?普段自然に恵まれた環境に暮らしている方は、特別美しいという感想は生まれないと思います。この美しい景色に描かれていない、汚い部分があるかもしれないのです。」
最後に「1人でも多くの方々にこの映画を観て頂き、今まで私たちが生きてきた人生、これからの生き方について考えを深めて頂ければ―」とおっしゃっていたキム・ギドク監督。
雄大で、荘厳な、美しい風景と、出演者や監督自身も製作に参加し、丸一日かけて彫り上げたというエピソードがある床一面の般若心経や、監督自身の作品でもある氷の仏像、伝統芸術家や美術チームによる水の上に浮かぶ寺…幻想的なシンボルに込められた、監督が投げかける人間のテーマを感じて、新たな自分を見出すことができるのではないでしょうか
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「春夏秋冬そして春」 試写会 |
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- と き :2004年10月15(金)
18:30 開場 19:30 開映
- ところ :千代田公会堂
〒 102−0074 東京都千代田区九投南1-6-17
TEL 03-3261-1172
- 招持人数 : K-PLAZA.comのユーザーの中から抽選で10組20名様をご招待!
- 応募締切り :2004年10月7日(木)
ご招待応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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