今や日本でもメジャーな存在になった17歳のアーティスト、BoA。先月マキシシングル‘Duble’が日韓同時発売された。一ヶ月に両国間を十数回も往復することがあるという超過密スケジュールの中、「自分の歌を聴いてくれる人が国を超えて大勢いるということに大きな喜びを感じる」という真摯な態度の彼女の素顔を追ってみよう。
10月22日日本出国、31日帰国、11月3日出国、6日帰国。新曲の録音は一ヶ月に一曲、ダンスのレッスンやテレビ出演、雑誌の取材など、日本にいても韓国にいても、彼女のスケジュール帳はびっしり埋まっている。「それでも韓国に帰った時はずっと楽になるんですよ」と彼女は言う。1年に1回程度アルバムを作り、4〜5ヶ月活動した後、次のアルバム制作に専念するため表立った芸能活動を休止するという韓国とは違い、日本では新曲1,2曲を収録したシングル単位でのCD発売が基本。毎回趣向を変えた新しい曲を短いスパンで作り出さなければならない。そのサイクルは、2~3ヶ月前に録音された曲がヒットチャートに上っている最中に次の曲をもう録っていなければならないという忙しさだ。
「韓国では家族や友人と会えるという、精神的に楽になれる要素もあります」。韓国に帰る飛行機の中では、「これからしばらくはちゃんと眠れるなぁ、って嬉しくなるんです」と言う。韓国でももちろん多忙なスターである彼女だが、睡眠時間は韓国にいる時のほうが取れる、という。韓国では、前述の新曲リリースサイクルにより一曲での活動期間が日本よりも長い。今回新たに発売された‘Duble’も韓国で歌うのはもう少し先になりそうだ、とのこと。
デビューして以来、純粋に一人のアーティストとしてよりもその名前の前に‘日韓の架け橋’という謳い文句が常についてまわる彼女、最近では韓国での日本大衆文化全面開放を見込み、‘日韓親善大使’という言葉が勝手に一人歩きしているようにも見える。「私は歌が好きで、私の歌をできるだけ多くの人に聴いてもらいたいと思っているだけ。自分の活動が多くの人の目を引いているんだなぁとは感じますが…」。
日本での大きな成功を引っさげて韓国の地を踏むと、そこに待っているのは第二の自分を目指す新しいスターの存在だ。所属するSMエンターテイメントでも早くも自分の後輩が育って来ている。「私はまだ自分の功績を云々できるほど立派な歌手ではありませんが、年若くして芸能界にデビューするということはとても孤独で、自分の中で様々な葛藤が生じます。そういう時に後輩をうまく導いてあげられたら、と思います。」
17歳のBOAは、同時に学業に対しても意欲的だ。韓国では今年の5月にすでに高校卒業の資格を取得した。あとは大学入学試験に当たる修学能力試験を受ければ、その結果に応じて臨む大学に進学できる。来年には彼女と同年代の学生はこの試験を受けるわけだが、彼女自身の計画はと言うと、「もちろん大学進学には関心があります。でも今は音楽活動が最優先の状態で、万全の態勢を持って入試に臨めません。希望する学科のほうも、大学では音楽や芸能方面ではない全く違う方面の勉強がしたいという希望があるんですが、それもまだはっきりしない状態です。大学進学のことは、両親とも話し合って追々決めたいと思います」。
日本のテレビでは、たどたどしく愛嬌のある日本語とダイナミックなダンス、伸びやかな歌声でしか彼女を知ることができないが、韓国語で話すホッとした表情の彼女は17歳と言う年には似合わないほどの大人びたアーティストだ。
※写真はBOAの韓国版DVD「HISTORY OF BOA 2000
- 2002」ジャケット。
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