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四月の雪
>> INTRODUCTION
絶望の中で芽生えてしまった、はかない恋 新たなラブストーリーの傑作が生まれます

四月の雪の写真ある日、交通事故の知らせに病院へ駆けつけた男インス。そこには、泣き崩れているひとりの女ソヨンがいた。やがてふたりに知らされる、事故よりも残酷な現実。互いの妻と夫が同じ車に乗っていたのだ。それが意味する裏切りに絶望するふたりは、複雑な思いで看病を続ける。そして、苦しみや悲しみを共有していくふたりに、こらえきれない想いが募り始める。その先に、互いの妻と夫が犯した同じ過ちをたどることになるのを予感しながら…。

『四月の雪』は、特別ではあるが誰にでも起こりうる状況の中で始まった不倫を通して、愛のアイロニカルな断面が描かれていきます。ふたりはそれぞれの配偶者を憎みながらも、自ら同じような状況に陥っていくことで初めて、配偶者たちがどれほど苦しんでいたかを理解します。過去にも不倫をモチーフにした映画は作られてきましたが、『四月の雪』は、愛をめぐるさまざまな視線と理解を新たな角度から描き、より成熟したラブストーリーとして結晶しました。

突然訪れる過酷な現実と恋心にとまどう男女、インスとソヨンの心情を見事に演じたのは、韓国を代表する男優ペ・ヨンジュンと、韓国映画の宝石と呼ばれるソン・イェジン。“微笑み”というイメージを払拭するかのように全身で表現する悲しみをにじませたペ・ヨンジュンの演技は、新たなファンを獲得するに違いありません。そして、『ラブストーリー』で日本中を涙で包んだソン・イェジンの清楚でありながら妖艶な存在感は、男性の心を捉えて離さないでしょう。

監督は、日本人の心に響くラブストーリーの傑作を撮り続ける名匠ホ・ジノ。『八月のクリスマス』では、愛が芽生えるときの胸のときめきを、『春の日は過ぎゆく』では、永遠のように思われた愛が変わっていく過程を描いたホ・ジノ監督。前作ではそれぞれ“写真”と“音”という、過去の一瞬をとらえる職業を介して愛を語った監督が、今回は“光”を扱う照明ディレクターを主人公に据え、物語を展開させます。深く、静かに揺れる想い、そしてあふれる感情、微妙な心の襞を映しとる独特な監督の眼差しが、大人のラブストーリーを誕生させました。“不倫”という通俗的なモチーフが“ホ・ジノ式ラブストーリー”という特別なフィルターを経て、新しく生まれ変わる瞬間がスクリーンに刻み込まれます。

2月4日のクランクインから6月18日のクランクアップまで、完璧主義者ホ・ジノ監督の“自然”を導き出す徹底した演出に応えたペ・ヨンジュンとソン・イェジン。さまざまな愛を表現してきた韓国を代表するトライアングルがまた一歩、ラブストーリーを進化させます。


>> STORY
雪が降っていた。

四月の雪の写真ソウルのコンサート制作会社の照明チーフ・ディレクターとして働く男インス(ペ・ヨンジュン)が、妻スジン(イム・サンヒョ)の事故の知らせを受け取ったのは、会場の照明の仕込みの真っ最中のことだった。彼はこの時まで、何人かに一人は必ず見まわれる不幸を背負った、妻を愛する平凡なひとりの男だった。雪原を貫く高速道路、そしてその先にある東海岸の小さな町、サムチョクに着く前までは。

サムチョクの救急病院の手術室の前、清潔さをことさらに強調するかのように白く塗られた廊下で、無造作に置かれたベンチに所在無く体を預けている女ソヨン(ソン・イェジン)は、既に深い悲しみの底にいた。自立することなく、親の薦めで夫ギョンホ(リュ・スンス)と結ばれた彼女にとって、夫が交通事故で生死の淵にあることは絶望を意味した。しかし、彼女は知らなかった。絶望より深い悲しみのあることを。

そして、ふたりに残酷な現実がつきつけられる。それぞれの妻と夫は同じ車に乗っていたのだ。口に出してしまうことは、それを認めることになってしまう。しかしインスもソヨンも同じことを感じていた。デジカメ、携帯電話-互いの信じていた伴侶の裏切りを証明する品々が、知りたくもない現実を突きつけてくる。「いっそ、死んでくれればよかったのに」-意識の戻らぬ妻に向かい、インスの唇からそんな言葉が思わず漏れ出す。

ふたりは真実を確かめずにはいられない。インスとソヨンは互いの伴侶のことを語り合う。そして、それぞれが結婚する前、大学時代からの知り合いであることを知る。何時から欺かれていたのか?悲しみは憎しみとなり、そして無力感だけが残った。

他の誰にも語ることのできない真実を、はからずも共有することになったインスとソヨン。ふたりは互いの支えとなっていることに気付く。しかし、その想いが募ればそれは自分たちがかつて愛した者たちと同じ過ちを犯すことを意味する。しかしそんな逡巡も愛に渇いたふたりにはどうでも良いことだったのかもしれない。傷の深さの分だけ、それを埋めるかのようにインスはソヨンの、そしてソヨンはインスの愛を求める。

肉体が傷ついた者たちよりも、心を傷つけられたふたりこそが癒しを必要としていた。しかし、出口の見えない中、転機は唐突に訪れた。インスの妻が意識を取り戻し、ソヨンの夫はさらに状態を悪化させてゆく……。


>> PLODUCTION NOTES
渾身の力を尽くし新境地を見せるペ・ヨンジュン

四月の雪の写真愛の裏切りと苦しみ、そして新たな愛を知っていく男、インスを演じたペ・ヨンジュンは、『四月の雪』で多彩な演技を披露する。悲しみを背負った男、インスの複雑な内面を繊細に表現している。そのうち最も印象的なのは、妻の不倫という事実を知り、裏切られたと感じたインスが酒によって涙を流すシーンだ。彼の苦しみと混乱を最もストレートに見せてくれるこのシーンで、ペ・ヨンジュンは爆発したように感情を吐き出し、演技に没頭した。実感するのが難しいほど、大きな絶望感を表現しなければならなかったため、ペ・ヨンジュンは撮影前に深く悩んだ。演技において最も重要なのは、その状況で最高の感情を引き出すことだと判断した彼は、リアルな演技のために、生まれて初めて実際にお酒を飲みながら演技をした。撮影が始まるやいなや、とても自然にインスの感情に没頭し、インスの崩れそうなまでの苦しみや混乱を表現したペ・ヨンジュンは、監督がOKを出した後もインスの感情から抜け切れず、しばらくの間、涙を流し続け、目の周りをぬぐっていた。頭ではなく、心で演技に対する情熱を見せてくれた彼の姿は、本来の俳優としての底力を実感させてくれた。


四月の雪の写真ソヨン=ソン・イェジンの口から出た言葉

「私たち、不倫しましょうか?すごく激しく…」自分と同じ境遇に置かれたインスに、自嘲交じりの冗談を言うソヨン。配偶者の裏切りに対する怒りと悲しみを表現するために、アドリブで作ったこのセリフは、ソン・イェジンがソヨンになって、その瞬間に感じた気持ちをそのまま口に出したものである。か弱そうに見えるソヨンだが、若い女性が持ちうる唐突さを見せたかったという彼女。ソヨンのキャラクターはこのセリフによって生気をかもし出す。


コンサートと映画の出会い

劇中のインスの職業が照明監督であるだけに、『四月の雪』ではコンサートシーンが登場する。中でも映画のクライマックスを飾るコンサートシーンは、コンサートと映画の出会いだけでなく、その規模からしても、すでに話題になっていた。これは韓国映画において初めての試みであると同時に、コンサートと映画、両方に意義を持つ。観客の自発的な参加と協力によって、とてもリアルで自然な群集シーンが撮影できたからである。
また、チョ・ソンモ、イ・ミヌ、ジュエリー、ラブホリック、クレージークァイ等、ミュージシャンの華やかな舞台が観客の熱気を引き出し、映画のリアリティーを一層、生かしてくれた。
一方、『四月の雪』を通してスクリーンに登場したヒップホップデュオのリッサンは、パワフルでカリスマ性のあふれる舞台を披露し、スタッフの拍手喝采を浴びた。つらい撮影で疲れていたスタッフも、このシーンばかりはとても楽しく撮影できたとのこと。このように、最高のシーンを作ろうとする監督とスタッフの努力が観客の声援、ミュージシャンの情熱とあいまって、韓国映画に末永く記憶されるシーンを作り出したのである。


『四月の雪』のために準備された空間、サムチョク


四月の雪の写真人工的な雰囲気を最大限排除した実際の空間と、そこにいそうな人物を描き出すホ・ジノ監督のスタイルは『四月の雪』でも例外ではない。男と女が出会い、ぶつかることになる“実在する見知らぬ町”を探して全国のあらゆる病院と都市をみて回った制作チーム。その結果出会ったサムチョクは、まるで『四月の雪』のために存在する空間のように思えた。二人の主人公が惨憺たる現実と向き合う空間であるにもかかわらず、現実からかけ離れた見知らぬ雰囲気を持っているからである。複雑な構造の古い病院、シナリオ通り、病院の隣に位置する小さなモーテル、モーテル近くの竹西楼、柱のないまま建てられた古いカフェ、そして静まり返った通り全体に漂う寂寥感まで、ホ・ジノ監督が『四月の雪』で描こうとしていた全てが、すでにサムチョクに準備されていた。撮影が始まると、サムチョクは単に映画の舞台だけでなく、映画的なインスピレーションを提供してくれる空間に変わった。主人公を空間に溶けこませようと思っていた監督は、サムチョクの自然な空間の中で新たなシーンを作り出した。特に去る3月、まるで待っていたかのように降った百年ぶりの豪雪は、『四月の雪』のためにサムチョクが準備した一番大きなプレゼントだった。その雪のおかげで、人工の雪では決して表現できないシーンが演出され、これが映画に自然さとリアリティーを加味し、美しいシーンが誕生したのである。

イントロダクション あらすじ プロダクションノート
キャスト スタッフ 来日舞台挨拶

 
DATA
【CAST】
ペ・ヨンジュン/インス役
“『四月の雪』では、これまでの出演作のように撮影前に役作りするのではなく、現場で全てを感じ取ろうとし、ある時は空気の流れまで感じようと努力しました”

韓国を代表する、そして日本における韓流ブームの先導的役割を果たし続ける俳優ペ・ヨンジュン。1972年8月29日生まれ。1994年のTVドラマ「愛の挨拶」から2002年の「冬のソナタ」まで、毎年TVドラマの主演が相次ぎ、その存在感をブラウン管に焼き付けていた彼が、2003年の『スキャンダル』で映画初主演を果たした。この作品は、フランスの作家ラクロの恋愛小説「危険な関係」を原案とした18世紀の李王朝の貴族を描いたもので、それまでの彼のイメージを一気に覆すような役に挑んだ。その後も、写真集「The image vol.1」で自らのイメージを刷新し、常に自分を空にして新しいものに挑戦してきた。今回、ラブストーリーの名匠ホ・ジノ監督が、穏やかさと強さの二つのイメージを同時に持っている俳優として彼を起用した。ペ・ヨンジュン=“微笑み”というイメージを払拭するかのような全身で表現する哀しみをにじませた演技は、演技派としての彼を確立し、新たなファンを獲得するに違いない。

<<その他の主な作品>>
ドラマ/『愛の挨拶』(94)、『別れる6つの階段』(95)、『海風』(95)、『若者の日向』(95)、『パパ』(96)
『初恋』(97)、『裸足の青春』(98)、『愛の群像』(99)、『ホテリアー』(01)、『冬のソナタ』(01)
映画/『スキャンダル』(03)

ソン・イェジン/ソヨン役
“私は、さまざまな愛の形を表現することに魅力を感じてきました。
『四月の雪』には、私が今まで表現してきた愛の形とはまた別の、生きている愛があります”

瞳を見るだけで涙を連想させる女優ソン・イェジン。短い活動期間にも関わらず、その清楚で凛とした存在感で、今や“韓国映画の宝石”とまで言われるようになった。
1982年1月11日生まれ。ソウル芸術大学映画科卒業。
映画デビューは、2002年のカンヌ映画祭監督賞に輝いたイム・グォンテク監督作『酔画仙』。この作品で、『オールド・ボーイ』主演のチェ・ミンシク、韓国映画の重鎮アン・ソンギとの共演を果たした。続く『永遠の片想い』(2002)で、韓国での映画評論家協会の新人女優賞を受賞した。そして翌年の『ラブストーリー』(2003)では、母娘の2役を見事に演じ、韓国アカデミー賞(大鐘賞)新人女優に輝いた。この作品は、日本で大ヒットを記録した『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』のクァク・ジェヨン監督作で、彼女のファンを圧倒的に増やす作品となった。
また、『私の頭の中の消しゴム』(2004)で記憶を失っていく主人公を演じ、常に様々な色の愛を表現できる女優として成長し続けている。

<<その他の主な作品>>
ドラマ/『おいしいプロポーズ』(01)、『ソニ、ジニ』(01)、『大望』(02)、『夏の香り』(03)
映画/『酔画仙』(02)、『永遠の片想い』(02)、『ラブストーリー』(03)、『初恋死守決起大会』(03)、『私の頭の中の消しゴム』(04)


【STAFF】
ホ・ジノ/監督
“『四月の雪』における状況は、実際に起こりうることだ。一度も想像したことのない出来事が日常で起こり、戸惑いや怒りが人を絶望に追いやることもある。信頼していた人から裏切られ、激怒し、そして再び誰かを愛して初めて、自分を裏切った人を理解するようになる過程を描いた『四月の雪』は、つまり、アイロニーに関する映画である”

ホ・ジノ監督シム・ウナ主演の『八月のクリスマス』(1998年)、イ・ヨンエ主演の『春の日は過ぎゆく』(2001年)と、伝説的な女優を起用し、繊細なトーンで男女の微妙な心の襞をスクリーンに刻み込んできた名匠ホ・ジノ監督。小津安二郎監督を敬愛する彼の、日常のさりげない風景から時間と空間を切り取るその感覚は、日本人の心をしっかりと捉えます。『八月のクリスマス』では写真館の経営者、『春の日は過ぎ行く』では録音技師が主人公となり、<写真><音>という舞台を通して、監督の愛に関する特別な洞察力と独特な視線で、ラブストーリーの傑作を送り続けてきました。本作は、ペ・ヨンジュン演じる主人公が<光>を扱う照明技師であることから、監督の<男女に訪れる愛>への視線と共に、<映画>に対する視線の一貫性も感じ取ることができます。
前2作で数々の映画賞に輝き、『八月のクリスマス』ではカンヌ映画祭の批評週間に出品され注目を浴びた彼の徹底した演出が、ペ・ヨンジュンとソン・イェジンの新たな魅力を引き出します。

<<その他の主な作品>>
『八月のクリスマス』(98)、『春の日は過ぎゆく』(01)『別々に、そして一緒に(短編)』(03)、『私の新しいボーイフレンド(短編)』(04)


イ・モグ/撮影監督
“『四月の雪』という映画の中で描きたかったカメラのイメージは、「不安な気持ち」だった。
つまり安定していないイメージ。不安げなインスとソヨンの愛のように…”

時間の流れをとらえ、人物の感情に深く入りこんでいく彼のカメラは、被写体に対する卓越した理解を基礎に、まるで生きて呼吸しているかのようになキャラクターを作り出してきた。彼自身が最も尊敬する二人の撮影監督が手がけた『八月のクリスマス』と『春の日は過ぎゆく』に続き、ホ・ジノ監督の三作目の撮影を引き受けたイ・モグは、『四月の雪』で繊細な映像を披露する。

<<その他の主な作品>>
『箪笥』(03)、『最後のオオカミ』(04)、『花咲く春が来れば』(04)


チョ・ソンウ/音楽監督
“『四月の雪』の音楽を表す単語は「愛」「欲望」「葛藤」、そして「切なさ」である。
このうち「欲望」はホ・ジノ映画の音楽に初めて登場する異色のコードになるだろう。
今、近づいてくる愛と記憶の中に残っている愛、
それらのイメージを対照させながら登場人物の複雑で強烈な愛の感情を伝えることが重点である。
叙情性を基本とする『四月の雪』の音楽は、この大きな枠の中で動く”

自分のカラーを失わず、作品ごとにそれぞれのジャンルの特性を生かす彼の音楽は、常に映画と絶妙に調和し、映画の感動を倍増させる。彼の音楽は、親友であるホ・ジノ監督の映画と出会う時、最も輝きを放つ。『八月のクリスマス』と『春の日は過ぎゆく』の美しい旋律が忘れられない人たちにとって、彼とホ・ジノ監督の三度目のコラボレーションは、期待を越え、ときめきとなって近づいてくる。

<<その他の主な作品>>
『ランナウェイ』(96)、『八月のクリスマス』(98)、『情事』(98)、『約束』(98)、『NOWHERE 情け容赦なし』(99)、『少女たちの遺言』(99)、『ほえる犬は噛まない』(00)、『キリマンジャロ』(00)、『純愛譜』(00)、『私にも妻がいたらいいのに』(01)、『ラスト・プレゼント』(01)、『春の日は過ぎゆく』(01)、『セイ・イエス』(01)、『海賊、ディスコ王になる』(02)、『英語完全征服』(03)、『ワイルドカード』(03)、『偉大なる遺産』(03)、『初恋のアルバム〜人魚姫のいた島〜』(04)、『花咲く春が来れば』(04)


製作総指揮:キム・ドンジュ
共同製作総指揮:キム・ジャンウク
製作:ペ・ヨングク
プロデューサー:カン・ボンネ
監督:ホ・ジノ
脚本:シン・ジュノ、イ・ウォンシク、ソ・ユミン、イ・イル、ホ・ジノ
脚色:イ・スギョン、キム・ヒョグァン
撮影:イ・モゲ
照明:オ・スンチョル
音響:イ・ビョンハ(LIVE)
音楽:チョ・ソンウ(M&F)
編集:イ・ウンス
プロダクション・デザイン:パク・サンフン
衣装:キム・ヒジュ
メイクアップ:ソン・サムジュ
音響効果:LIVE TONE
ライン・プロデューサー:チャン・サンピル
助監督:シン・ジュノ

Universal Pictures presents in association with IMX
ショーイースト提供、ブルーストーム製作、UIP配給


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