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イントロダクション あらすじ プロダクションノート
キャスト スタッフ INTERVIEW

霊-リョン-
>> INTRODUCTION
2005年秋、水の恐怖と共にあなたの記憶も破壊される!

霊-リョン-の写真ある時から記憶を失ってしまった女子大生ジウォンの周りで次々と起こる溺死事件。警察の調べによると、被害者はすべてジウォンの高校時代の友人だという。そして、不思議なことに事件はすべて“水のない場所”で発生していた。周囲の人々から疑いの目を向けられたジウォンは、自らの失われた過去を探るうちに、衝撃の事実を知ることになる。

2004年、韓国で『コックリさん』を上回る110万人の観客を震撼させ、大ヒットを記録したドラマティックホラー『霊-リョン-』が今秋ついに日本上陸! 高校時代の友人に次々とふりかかる死の恐怖。事件の核心を握っているらしいジウォンには記憶がない。そして冒頭から繰り返される隠れん坊の歌。いったい誰の呪いなのか? 犯人はどこに隠れているのか? そして私は誰なのか? 思い出してはならない記憶が蘇ったとき、究極の恐怖の瞬間が訪れる。そして、そのあまりに哀しき物語はあなたの恐怖を涙に変えることになるだろう。

コリアン・ホラー特有の《濃厚な血》は、今回《水の恐怖》にとってかわられ、独特な湿った不気味さを生み出した! 水という我々の生活からは切っても切れない素材と、現代人であれば誰もが経験するイジメ、女子生徒の間で流行る降霊術、友情と嫉妬、愛情と裏切り… これら身近に存在する題材が巧みに融合され、緻密に計算された独特な映像世界のなかで、見る者すべてに重層的な恐怖を投げかける。

本作で主人公ジウォンを演じたのは、「今、韓国で最も幅広い才能を持つ女優」と評されるキム・ハヌル。日本でも全作劇場公開されている『女校怪談』シリーズに見られるように、韓国ではホラー映画は新人女優の登竜門的ポジションにあり、大衆的な人気を博した女優はホラー映画につきまとうマイナス・イメージを嫌って出演を避けることが多い。しかし、『リメンバー・ミー』で清純派女優として、また『同い年の家庭教師』や『彼女を信じないでください』では一転してコメディエンヌとしての才能を開花させたキム・ハヌルは、更なる進化を目指し、『4人の食卓』のチョン・ジヒョンに続いて、《成功した女優》としては異例のホラー映画への出演を決意。その独特な憂いと翳りある表情は、心理ホラーに絶対的に必要な《悲しみのリアル感》を生み出し、作品を成功へと導いた。TVドラマ『ガラスの華』のオン・エア、韓流シネマ・フェスティバル2005での『氷雨』と『同い年の家庭教師』の上映、そして『彼女を信じないでください』に続いての本作の公開と、2005年は日本における《女優キム・ハヌルの発見の年》となるだろう。

ジウォンの恋人ジュンホを演じるのはTVドラマ『夏の香り』に出演していたリュ・ジン。物語のキー・パーソンで、ジウォンの幼い頃からの親友スインを演じるのは、『彼女を信じないでください』にも出演しているナム・サンミ。高校時代からの友人で死の恐怖のあまり精神を病んでしまうミギョンを演じたのは、『セックス イズ ゼロ』のシニ。ナム・サンミは『彼女を知らなきゃスパイ』や『潜伏勤務』に、シニは『時失里2km』『シン・ソッキ ブルース』『足長おじさん』『B型の彼氏』(いずれも劇場未公開)と近年数多くの作品に出演している有望株の若手女優である。そして、『秋の童話』『冬のソナタ』『マイ・ブラザー』などで、韓国を代表するお母さん役女優として知られるキム・ヘスクが、本作でもジウォンの母親を演じ、バイプレーヤーとして物語にアクセントを付け加えている点も見逃せない。これが長編監督デビュー作となるキム・テギョンは、『ディナーの後に』で助監督を経験した1975年生まれの若手監督。本作では脚本も担当しているが、視聴覚的にではなく心理的に恐怖を増幅させるその演出手腕、恐怖を最後には涙に変えてしまう絶妙なストリーテリング、そして『シックス・センス』並のサプライズ・エンディングを生み出す、巧妙に練り込まれた脚本は、新たなる才能の誕生を感じさせる。撮影は『ボイス』のムン・ヨンシク、特殊効果は『コックリさん』のキム・ビョンギ、そして企画としてユ・ジテ主演のホラー『Mirror 鏡の中』のキム・ソンホ監督が参加するなど、一流のスタッフが参集。韓国映画の枠組みを超えた超一級のエンターテイメント・ホラーが誕生した。

>> STORY
霊-リョン-の写真過去の記憶を失くした女子大生ジウォン(キム・ハヌル)は、兄のように慕う兵役帰りのジュノ(リュ・ジン)と共に平穏な大学生活を送っていた。ある日、彼女の前に高校の同級生だと名乗る女性ユジョンが現れる。何かに怯えたような様子の彼女から、共通の友人であるウンソが死んだことを聞かされたジウォンは、次第に悪夢にうなされ、また、見えるはずのないものが見えるようになっていく。数日後、大学を訪れた刑事から、ユジョンが溺死したこと、そして、ウンソもまた同じような姿で発見されていたことを知らされる。二つの死に共通すること、それは、すべて‘水のない場所’で起きていたのだ・・・

その恐怖は次第にジウォンにも迫る。彼女がプールで泳いでいると、突然水中に引き込まれおぼれかけたり、映画館で水死体の亡霊を見たり、その悪夢は過激になってゆく。ジュノは、ジウォンが疲れて神経が高ぶっているのだと取り合わないが、彼女は自分の記憶から隠された過去にこの事件の秘密が隠されているのだと直感する。

自分と水死した2人の同級生の卒業アルバムを調べるうちに、ジウォンは、自分が幼友達のスインを、仲間と共に陰湿なイジメにあわせていたことをぼんやりと思い出す。そして、スインの母親を訪ね、自分と彼女が幼い頃、大の親友だったこと、そして、高校卒業を前にして、彼女が突然消息を絶ち、未だに行方不明になっていることを知る。ジウォンは、真実を突き止めようと、死の恐怖から精神を病んで病棟に隔離されている、残された最後の友人ミギョンに面会に行くが、すでに彼女も、謎の溺死を遂げていた。

【何故、3人は水死しなければならなかったのか? スインはどこへ消えたのか?
過去に何が封印されているのか?】

仲間たちと行った卒業旅行、そこにすべてのカギが潜んでいることに気付いたジウォンは、ジュノと共に現地へ赴く。旅行の道筋を辿るうち、彼女の脳裏に、‘その旅行が仲間たちとだけでなく、スインも一緒についてきたこと’‘皆が彼女をパシリのように扱ったこと’が鮮やかに蘇ってくる。そして、悲劇的な卒業旅行の結末を思い出した時、彼女はスインを発見し、一方、すべての災いは取り除かれたように思われる。

しかし、この怨念はそれほど簡単なものではなかった。
ジュノと共に帰宅したジウォンを、さらに邪悪な魂が待ち受けていた......

>> PRODUCTION NOTES
怪奇現象に包まれた撮影現場でスタッフは恐怖に怯えていた。

奇妙な出来事
2004年3月。撮影現場では、ジウォンが霊に対面するという、正にクライマックスの場面の撮影が進行していた。 ちょうどその頃、スタッフの間を奇妙な噂が駆け巡った。

< 3月7日午前10時>
徹夜で作業をしていた2人の女性カメラマン。 朝方になり、やっと 2人はスタッフ控室に敷かれた布団へもぐり込んだ。 10時頃目を覚ましたひとりがふとアシスタントの方を見ると、彼女の隣りにもう1人別の女性が寝ているのが見えた。 別のスタッフが寝ているのだろうと、気にもせずにもう一度寝入った彼女だが、後にスタッフ全員で食事をしている際に、2人の他に誰もその部屋で寝た人はいない、と聞かされ驚愕した。

<3月10日午前10時>
気分が悪くなったアシスタントが部屋で休んでいたところ、悪夢にうなされ起きてしまった。もう一度寝ることも出来ず、現場に戻ろうと顔を洗いに洗面所へ向かった彼女が、洗面所を出ようとしたその時、何か白い物体が彼女の目の前を横切って行った。 恐くなった彼女は部屋を飛び出し、恐怖のあまり泣き叫んだ。

<3月10日夕方>
撮影が終了し、バッグを山ほど抱えたアシスタントは、他のスタッフの1人と一緒に車に乗りこんだ。 助手席に座ったアシスタントがドライバーに、どうして左後ろのドアを開けたままにしているんですか、と訪ねた時、ドライバーは動揺を隠せなかった。 そのドアはずいぶん前に壊れ、その後長い間開けたことがなかったのだ。ジーンズをはいた幽霊がアシスタントの周りに現れる、という噂はスタッフの間をアッという間に駆け巡った。 そしてアシスタントは、悪夢と恐怖によるストレスとに悩まされ、結局現場を離れることになってしまった。


解き明かすことの出来ない、謎

<3月15日早朝>
プールのセットから突然火の手があがった。 スタッフが現場に着いた時には、照明機器を含めセットは全て燃えきって、完全に灰となっていた。 警察が放火の可能性を示唆する一方で、スタッフはプールのセットに設置された照明機器のショートが火事の原因だと推察していた。 火事による被害総額は、30万ドルにものぼったが、1人の怪我人も出なかったことがせめてもの幸いだ、というのがスタッフ全員の共通の思いだった。 しかしその一方で、この火事については今も捜査が続けられている。 未だに火事の原因が突き止められないからだ…

そして、もう一つの事故

<3月29日、住宅街にて>
プールのセットで起きた火事の記憶が薄れてきたころ、モニターが突然爆発し燃え出す、という事故が起きた。 モニターのすぐそばに座っていたライターはショックで大声を上げた。それを聞いたアシスタントカメラマンが駆けつけ、消火にあたったところ感電する、という第二の事故が起きた。 すぐに近所の病院へ運び込まれたアシスタントカメラマンは、大事には至らなかったものの、この事故は映画に関るスタッフたちを再び不安にさせた。 幽霊の噂に続く、原因不明の火事や事故。 スタッフは幽霊の存在を疑い始めた。 幽霊が本当にいたのか、いないのか。 その答を知る人はいない。

エピローグ
4月9日から13日までの5日間、南楊州(ナミャンジュ)にあるセットで『霊−リョン−』の水中撮影が行われた。3月15日に発生した火災事故により、水中撮影ができなかった撮影陣は、その間、プールや渓谷など、水槽代わりになりそうな場所を物色してきた。しかしキム・ハヌルとナム・サンミの水中演技のためには、水槽の製作が不可欠と判断。4メートル×3メートル、高さ2.5メートルの、火災で全焼したものと同じ水槽を再製作し、本格的な水中撮影に突入した。

特にこの日は、水槽での撮影に先立ち、霊魂を慰める「慰霊祭」が執り行われ、人目を引いた。制作陣は『霊』の現場をさまよう霊魂たちを慰め、これからの残りの撮影が無事終わるよう、慰霊祭を準備したのだ。主演のキム・ハヌル、ナム・サンミをはじめとした『霊』の全スタッフと関係者が出席し、この日は続けて行われる水槽の撮影と、渓谷での撮影を無事終えられるよう祈願した。そして全スタッフが「ファイト!」と声を揃えたのだ。


>> INTERVIEW
キム・テギュン監督 「霊−リョン−」が意味するものとは?
『霊』は魂魄を意味しつつ、霊魂をも意味します。死んだ者と生きている者、ふたつの意味がすべて内包されていると考えたのです。私はみずから質問を投げかけました。死んでも生きている人間がいて、生きていても死んだような人間がいるとしたら、どちらが亡霊に近いだろう。皆さんは、どうお考えですか? 死んでもなお、生きている者に影響を与え続ける人間と、生きていても、死んだも同然に生きている人がいるとしたら、どちらが亡霊に近いでしょうか。私は後者に手を挙げました。ともすれば、私も惰性で生きているのではという思いに捉われ、恐ろしくもなりました。それは、この映画のモチーフとなった「もういいかい まあだだよ」という歌を聴いて戦慄を覚えた体験と重なり合う部分です。たまたま訪れたインディーバンドのライブで、日本の植民地時代に巡査がパトロールしている画面をバックにこの歌が流れたとき、恐怖で鳥肌が立ちました。幼いころ、楽しんで歌っていた歌が、日本の植民地時代には巡査から逃れろという意味合いで歌われていたのかもしれないと思うと、表面的な恐怖など比較にならないほどぞっとしました。『霊』も、そんな映画にしたいと思ったのです。
2004年6月28日 maxmovieより


キム・ハヌル ホラー映画に目覚めた
「この作品にキャスティングされてからというもの、ホラー映画の見方ががらりと変わりました。私の名前を掲げて出演する、初めてのホラー映画作品だからでしょうか? 今夏には、10編以上のホラー映画が封切られるそうですが、その中で生き残るために、恐怖感はもちろんのこと、あらゆる面でほかの作品より上を行かなければいけないと思ったんです。以前なら、ホラー映画を見ながらキャラクター分析をすることなんてなかったのに、この映画によって、私のホラー映画の見方は完全に変わりました。ホラー映画というジャンルの中で、俳優たちが演技するようすをじっくり観察し、見習うべきところを見つけ出そうと努めました」

「はじめは、現場で感じる恐怖をそのまま受け入れれば、うまく表現できると思ったんですけど、考えたほど楽ではありませんでした。撮影の前日に、シナリオに書かれている恐怖をどうやって表現すべきか考えておいてから現場に出ても、予想とは違う部分が常にありましたから。呼吸や、自分が驚いたときの表情などは、感情だけで表現できるものではありませんでした」 2004年6月11日 maxmovieより

イントロダクション あらすじ プロダクションノート
キャスト スタッフ INTERVIEW

 
DATA

【CAST】
キム・ハヌル/ミン・ジウォン役
1978年ソウル生まれ。高校生の時に雑誌モデルとしてデビュー。多数の短編映画に出演した後、映画『バイジュン〜 さらば愛しき人〜』で本格的映画デビューを果たす。以降、社会的に大反響を巻き起こし、最高35%の高視聴率を獲 得したTVドラマ「ロマンス」(共演キム・ジェウォン)、で清純派女優の第一人者としての地位を固めたが、その人気に甘んじることなく、2003年に500万人を動員する大ヒット作となった『同い年の家庭教師』に主演。クォン・サンウを相手 にコミカルな演技で観客を魅了し、同年の百想芸術大賞人気賞を受賞する成功を収めた。また、若手人気俳優カン・ ドンウォンと共演した『彼女を信じないでください』では、コメディエンヌとしての魅了にさらに磨きをかけ、2004年百想芸術大賞最優秀女子演技賞を獲得し、幅広い芸域を誇る韓国を代表する女優となった。彼女と共演した若手男優がその後すべて、飛躍的人気を獲得することから、韓国内では「ミダスの手を持つ女優」と言われている。
※ミダス…ギリシャ神話に登場する「触れるものすべてを黄金に変える手」を持つと云われた王。

<<その他の主な作品>>
映画『バイ・ジュン〜さらば愛しき人〜』(98)『ドクターK』(98)『リメンバー・ミー』(00年)
『同い年の家庭教師』(03)『氷雨』『彼女を信じないでください』(04)『霊-リョン-』(04)
ドラマ「Happy Together」「日差しに向かって」(99年)「秘密」(00年)、「ピアノ」(01年)
「ロマンス」(02年)「ガラスの華」(04年)


リュ・ジン/ジュノ役
1972年生まれ。
1998年の「ロマンス」でドラマデビューし、最優秀新人賞を獲得。ソン・スンホン共演の「夏の香り」では、別の男性に心揺れる婚約者を一途に愛し続ける誠実な男性を熱演。本作が映画デビューとなる彼は、187cmという長身を誇るため、撮影の間中キム・ハヌルと背のバランスをとるために、ずっと足を広げて背を低くしていた。

<<その他の主な作品>>
映画『霊-リョン-』(04)ドラマ:「ロマンス」(98)「恋は誰でもするのか」(00)
「絹の花の香り」「純情」(01)「三銃士」(2002年)「夏の香り」(03)「バラの戦争」(04)
「オー!必殺ポン・スニョン」(04)他多数


ナム・サンミ/スイン役
1984年生まれ。インターネットに掲載された写真がきっかけとなり、ドラマ「ラブレター」で幸運なデビュー飾る。2003年『彼女を知らなきゃスパイ』で映画界に進出し『彼女を信じないでください』『霊-リョン-』『潜伏勤務』と、若手有望株の女優として活躍を続けている。

<<その他の主な作品>>
映画『彼女を知らなきゃスパイ』(03)『彼女を信じないでください』(04)
『霊-リョン-』(04)『潜伏勤務』(05)『ラブレター』(03)

【STAFF】
キム・テギョン/監督・脚本
1975年生まれ。チュンアン大学で演劇を専攻。「ディナーの後に」などの助監督を経て本作で長編映画デビューを果たす。偏見を持たずに他人の意見を聞く姿勢を持った若手監督。彼は本作がデビュー作だったにもかかわらず、撮影現場においては、他の監督に比べてもはるかにプロフェッショナルだった。ホラー映画を監督し、失敗という苦い思いを経験する人が多い中、本作は真のホラー、洗練されたビジュアル、そして衝撃的な急展開のあるホラー映画を作ることに成功した。

『霊-リョン-』
2004年/韓国/カラー/ビスタ/ドルビーSRD/95分
提供・配給:ハピネット・ピクチャーズ 
共同配給:ツイン 
宣伝:ハピネット・ピクチャーズ/グアバ・グアボ


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