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STORY
義理と執念で一丸となった捜査3課が今、走り出す。
情熱だけは誰にも負けない捜査3課の面々。しかし、なかなか結果が出せず、いまでは署内のお荷物扱いされる始末だ。新米刑事のホンジュ(キム・ミンジュン)は、直感で犯人を見分ける特異な能力の持ち主ながら、忙し過ぎる仕事のせいで恋人テヒとの仲が危うく、今にもフラれるのではと気が気でない。一方、刑事歴15年のベテラン、ムン(ホ・ジュノ)は日に日に悪化する健忘症に悩み、密かに辞め時をうかがっていた。そんな二人とは違い、精力的に活動するオ刑事(キム・テウク)。だが、なかなか犯人逮捕にたどりつけない彼は、ホンジュの才能に嫉妬している。そして彼と長年デスクを並べる中堅刑事のコは、とんでもない恐妻家だ。そんな悩める4人を率いるのはユク班長。削られる一方の捜査費をなんとか食い止めて、いまの最悪の状況から皆で脱出しようと考課点数稼ぎにやっきになっていた…。
ある日、テヒの同窓会に押し掛けたホンジュは、麻薬密売の手がかりを嗅ぎ付ける。一気に考課点数を稼げるチャンスとばかりに張り切る捜査3課。だが、強力な助っ人を要請した3課の前に現れたのは、なぜか交通課の婦警ヘリョン(ナム・サンミ)だった。がっかりするユク班長をよそに、頑張り屋のヘリョンは昼夜かまわず走り回り、ホンジュらと潜入捜査に乗り出した。
密売人”ガス缶”を捕まえて聞き出した裏ルートをたどりはじめた彼らは、事件の背後にある国際的な麻薬組織とそのトップに君臨するソ・テドゥ(ユン・テヨン)の存在を知る。だが、エリート実業家の顔をもつソは、手に余る相手だった。まもなく、捜査に協力的だったガス缶が送検途中に殺される事件が起きてしまう。もうこれまでか…と意気消沈する3課。だがその頃、別件で引き逃げ事件を捜査していたヘリョンは、その容疑者の車がソ・テドゥ所有の美術館にあることを突き止めていた・・。
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イントロダクション
落ちこぼれ捜査3課の愛と涙の大追跡
TVドラマから火がついた”韓流”ブームの影響か、日本では、“韓国映画といえばラブストーリー”というイメージが先行しがちだ。しかし、韓国内で大ヒットを飛ばし、国際的にも高く評価される作品の多くは、実はツウ好みの骨太映画なのだ。なかでも刑事ものは、『殺人の追憶』『公共の敵』のような秀作サスペンスから、『NOWHERE
情け容赦なし』『ワイルドカード』『相棒 シティ・オブ・バイオレンス』のようなバディムービーまで、名作が名を連ねる。そんな韓国映画界が生んだ刑事エンターテインメント・ムービーの傑作が『おまえを逮捕する』なのだ。
本作の最大の魅力は、人間味あふれる捜査3課の刑事たちの描写だ。主人公ホンジュは、犯人を瞬時に見分ける特殊な才能を持ちながら、不規則で保障のない仕事に不安を抱いている。その姿はまさに等身大の現代の若者だ。そして、過去数百人を逮捕した凄腕のムン刑事は日に日に悪化する健忘症に苦しんでいる。彼もまた悩める中年男なのだ。彼らは過酷な捜査環境で悪戦苦闘しながらもなかなか犯人検挙にたどりつけず、私生活では多忙すぎる仕事のせいで恋人や家族からいまにも見離されそうになっている。そんな生活から脱け出すためには刑事を辞めるしかないとわかってはいるが、犯人逮捕の使命を捨てることはできない・・・。また、ホンジュの才能に嫉妬しながらも彼を励ます先輩のオ刑事、心優しいユク班長、張り切り屋のヘリョンと、個性豊かなキャラクターが脇を固める。そんな愛すべき落ちこぼれ捜査3課が強大な敵を前にして奮闘し、次第に絆を深めていく。
ホンジュ役には、「チェオクの剣」のチャン・ソンベク役で一躍有名になった若手実力派キム・ミンジュン。映画初主演となる本作でも、持ち前の運動神経を活かしたハードアクションを披露。強靭かつスタイリッシュな主人公を見事に演じ切っている。そのホンジュの良き兄貴分で相棒のムン刑事を演じるのは、『シルミド』のホ・ジュノ。健忘症にうろたえるさま、密売人・ガス缶との心に沁みる交流、敵のアジトに臨む決死の思いなど、本作でも韓国映画界を代表する演技派ならではの燻し銀の芝居を見せている。
さらに、本作は『アタック・ザ・ガス・ステーション』でコメディ映画の可能性を切り拓いた実力派プロデューサー、イ・グァンスと、『風林高』『ジェイル・ブレーカー』など多くのメガヒット作を生んだ脚色家パク・チョンウが組んだ話題作でもある。監督のソン・ヒチャンは本作が長編デビューながら、人間味あふれる刑事たちの姿を丹念に描く一方、ド派手なアクションシーンを大胆に演出するという職人芸をみせた。
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