済州の民俗舞踊ショーを外国のお客様に満喫していただきたいという意向で設立された済州民俗観光タウン(建物は環境文化賞を受賞)だが、最近はちょっと変化があるようだ。
西帰浦スタジアムのサッカー観戦で多くの日本人が訪れ、もりあがったW杯の後、済州をおとずれる日本人観光客は減少気味で、本数の少ない直行便以外の国際線においては釜山経由の済州便の楽々トランジットスタイルは少なくなり、釜山で入国審査後、国内線に乗り換えをしなくてはならい不便さだ。アシアナ航空の大阪-済州路線の廃止問題もあり、観光客の誘致に関して微妙な考えの変化がみられるようだ。
現在の済州では、国内観光客と中国からの観光客の誘致に積極的な動きをみせている。このため、ホテルのレストランの朝食バイキングでは日本食風なメニューが消え、各レストランでは中国人に不評な韓国風中華料理の味の再検討に入っている。
同じように、済州民俗観光タウンのショーにおいても、済州の若い海女の踊り、巫俗舞踊、民謡劇、漁夫舞、ビバリ歌(ビバリは済州方言で島娘)など伝統的な民俗舞踊や済州の滝に降りてきた伝説の天女たちの舞(日本の「天女のはごろも伝説」に類似した話。)など、
済州の民俗色の濃いショーが2舞台のみと大幅に削除され、中国の深川より招いた雑伎団の棒術、皿回し、椅子芸、古典マジックといったショーが現在は中心となっている。一つ一つの芸は熟練したすばらしいものだが、フランス、イタリア、ロシアなどの華やかで多人数によるサーカスやレビューショーを見慣れている日本人にとってはちょっと物足りないかもしれない。
済州らしい舞踊ショーがみることができるのは、日本人団体客による特別公演のみになっており、設立当時の済州民俗観光タウンの意図から大きくはずれてしまっていることを島民みずからも憂えているようだ。できれば、日本人観光客の再確保のためにもうすこし考え直してくれることに期待する。
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